美術と信仰

●タイの仏像は金ピカですね。尊いものだから綺麗であって欲しいという気持ちはわかります。同時に違和感もあります。色の剥げた、朽ちた仏像をよいものだと感じるからです。塗装したての色あざやかな仏像をありがたいとはあまり思えません。「見仏記」では、そういうのは仏像を信仰の対象ではなく美術品として見る見方なのかなぁ、と考察されてます。

●東南アジアには電飾で飾られた仏壇があるとどこかで読んだので、ネットで探してみたのですが、さすがに見つかりませんでした。しかし昨日書いた、前後に並んだ仏像の画像が見つかりました。ベトナム語なので詳細がまったくわからないのがくやしい。
http://vietimes.com.vn/vn/nhietkevanhoa/4960/index.viet
take2tango.com

●日本でも昔は極彩色だったよ、という話は聞きますね。残された塗料を分析して、CGで当時の色を再現する試みというのがたまにある。とりあえず平等院鳳凰堂の再現CGが見つかりました。
http://webryalbum.biglobe.ne.jp/myalbum/20079350082148cd8d960197a42ffab118c63f430/577130415354541711
極楽は極彩色でないと、と当時の人たちは考えていたでしょうか。設計者が現在の姿を見たら、色を塗りなおす予算もつかないのですか、と嘆くのか。

●これが仏教を離れて、例えば南米のキリスト教の聖人信仰での、色あざやかな祭壇なんかは素直に綺麗だと思えるのですが(民族博物館で見た)。