動物の神々

●昨日のコメント欄で Ayukata さんもおっしゃった、神教の側の動物の神々について。

●アリンクス(かすみ猫)の神インキンの奥義は《アリンクスになる(Become Alynx)》です。スンチェン人のテルモリが狼の大精霊テルモーの奥義で狼に《変身》できるのと同じです。インキンにはいくつか下位カルトがありますが、それぞれ変身できるアリンクスの種類がちがうだけで、変身が奥義であることは共通しています。インキンもテルモーも本質的に同じなんですね。神話では兄弟です、たしか。

●インキンの他に奥義として変身を持つ、動物の神々がいます。少ししか見つかりませんでしたが。

  • 獅子神デュルバダス(Durbadath)
    • ダラ・ハッパの太陽の神殿に属する獅子神です。狩人や戦士に信仰され、提供する神力は《輝き》《狩り》《戦闘》です。奥義《獅子変化(Shapeshift to Lion)》でライオンに変身することができます。
  • 下降する鷹ソルム(Tholm)
    • リンリディのヴリマーク神殿に属する鷹の神です。奥義《鷹に姿を変える(Shapechange into Hawk)》で鷹に姿を変えられます。裏づけはありませんが、ヴリマーク神殿の鳥の神々は奥義でそれぞれの鳥の姿に変身できるんじゃないでしょうか。昨日紹介したスンチェン人の解説サイトでは、ヴリマークはスンチェン人の鳥をトーテムとする一派、という扱いのようでした。

参考:http://www.glorantha.to/~yelm/rq/hykim_j.html

●ルナー神殿にはヴリマーク神殿から派生した、赤き鷹アンドレンドゥム(Undrendum)の教派があり、その奥義《Heroform Crear Moonfalcon》で変身できるのですが、鳥ではなく、鳥と人間の折衷のような英雄の姿になれるものです。これはつまりアンドレンドゥムその人に変身できるんだと思います。動物への変身とはちがいますね。

●微妙なのが2つ。1つ目は“馬の女神”レダルダ(Redalda, Horse Goddess)です。アーナールダの娘である彼女は、太陽神エルマルの妻となって彼を嵐の部族に迎え入れました。レダルダの帰依者は奥義《馬になる(Become Horse)》で馬になってしまえます。馬を愛する夫エルマルのために身につけた技で、なぜそんなことができるのかわかりません。エルマルが外部からつれてきた神ならともかく、元々大地の女神だったのに。これはスンチェンと関係あるんでしょうか。

●2つ目。熊の神オデイラ(Odayla)。神力《熊》《隠れ》《狩り》を持ち、神話から言っても熊なのですが、奥義は《生に帰る眠り》で熊にはなれません。不思議ですね。一方で熊をトーテムとするスンチェン人もいます。白熊を崇拝する一派は冬眠しないで越冬する技を持っていたのですが、狂戦士ハレックのせいで失ってしまいました。ということは彼らは冬眠の技は持っているわけですね。

●というわけで、スンチェンと神の両方で変身できそうなのは馬だけなのですが、レダルダの出自がよくわからないのでした。