ヒョルト人のカルト:ウロックスその2

Epikt2008-10-05

●ウロックスのカルトの組織構造は簡単です。役職というか、階級は3つしかありません。
(1)Styrman …帰依者。ついに訳がわかりませんでした。複数系が Styrmen になるので英語かと思ったのですが。
(2)ヤール(Jarl)…戦の群の長で Styrmen たちをまとめる。ジャールじゃないんですね。
(3)憤怒のヤール(Fury Jarl)…使徒。ヤールたちに対する命令権を持つ。

●入信者の段階はなく、いきなり帰依者です。司祭はいません。ヤールは神巫を兼ねており、入信希望者を試すのもヤールの役目です。この構造は死の神フマクトのカルトに似ているかもしれません。

●入信希望者はまずウロックスのヤールを探し出し、入信の儀式を受けます。この儀式で命を落とす者もいます。無事試練を乗り越えたらウロックスの帰依者 Styrman として認められ、そのヤールの率いている戦の群に加わります。

●ウロックス信者の生活の基本はこの戦の群での暮らしです。戦の群の食糧や装備、その他の娯楽などの面倒を見るのはその群のヤールの責任です。戦の群はウロックスの聖地に住み、混沌を求めて遠征し、混沌と戦って破壊し、ウロックスの宗教儀式を行います。信者はヤールの許可を得て、最長で半年ほど群を離れることができますが、ヤールの召集があればすぐに戻らなければなりません。また群を離れているときでも、混沌を追跡して戦わねばならず、自分ひとりで手に負えない場合はヤールに報告しなければなりません。

●氏族にいるときのウロックス信者は(近侍戦士になっていることがほとんどだと思いますが)かなりやっかいだと言えます。彼らにとって絶対なのはウロックスとヤールの言葉です。その他のことは重要ではありません。ヤールから召集があれば、族長が引き止めても出て行ってしまいます。オーランスの法には大まかには従いますが、細かな部分は気にしません。暴力的な性質から法に触れるような事件を(殺人すら)起こすことがあります。たとえ追放されても戦の群に戻るだけですが。しかしフマクト信者のように、わざわざ氏族との縁故を断つということもしないようです。カルトもその辺は気にしていません。

●男女を問わず、ウロックスの呼び声を聞いた者は誰でも入信を希望することができます。信者に求められる徳目は勇敢であること、熱狂的であること、混沌を憎悪することです。盾を持たず、グレートソードやグレートアックスなどの大きな武器を振り回すか、両手に武器を持って戦うのがカルトのスタイルです。どっちにしろ、バーサーク状態に入ってしまえば滅茶苦茶に武器を叩きつけるだけでしょうけど。