ルナー帝国の軍楽隊

●ドナンダーについてがんばって書いたので、もうしばらくいいのではないかと思ったのですが、軍楽についての興味が派生したので1回だけ。

●ルナー神殿には音楽の神がいません。もちろんルナー帝国に属する各文化には音楽の神がいるので、ルナー帝国にいないということではありません。ルナーの音楽を扱うルナー出身の神はまだいません。少なくとも「Imperial Lunar Handbook vol.2」には載ってません。ひょっとするとルナー独自の音楽文化はまだ固まってないのかも。

●俺はルナー帝国軍は軍楽隊の演奏にあわせて街道を行進してくるものだと信じていたので、あてがはずれました。当然、軍神ヤーナファル・ターニルズの下位カルトあたりに軍楽の神がいるだろうと思ってました。まあ、ルナー帝国の兵士も〈行進する〉技能を持ってないのですが…(「ヒーローウォーズ」で確認)。それで、そもそも軍楽隊というものがいつごろ発生したのか、ネットであたってみました。そのまとめです。

●現在の軍楽隊の原型となったのはオスマン帝国オスマントルコ)の軍楽隊メフテル(mehter、集団ではメフテルハーネ)だそうです。偉大なりオスマンオスマン帝国は1299〜1922年という長い歴史を持ち、メフテルハーネの存在がヨーロッパに知れ渡ったのが、1683年の第2次ウィーン包囲でした。その影響により18世紀になるとヨーロッパでトルコ趣味が流行し、モーツァルトが作曲した有名なトルコ行進曲ピアノソナタ第11番第3楽章、1778年あるいは1783年)もその1つだそうです。メフテルハーネはかのイェニチェリが廃止された1826年、いっしょに廃止されました。

●さて、ルナー帝国のモデルと言われるササン朝ペルシアの歴史は226〜651年。軍楽隊という存在が文献に登場したのは8世紀頃だそうですから、間に合ったかどうか。はたしてルナー帝国に軍楽隊はあるでしょうか。

YouTube にあったメフテルの映像。 Remix 版などもあって驚きました。せっかくなので行進してるところを。動きも独特です。モーツァルトのでは無理ですが、たしかにこの曲なら行進できる。