音楽の神のカルト:ドナンダーその2

Epikt2008-08-30

●音楽の高神ドナンダーの姿はさまざまに描かれます。俺はなぜか怪物くんに出てきた音楽怪獣? を思い浮かべます。たしか口がラッパになってました。検索をかけてみても正しい名前と画像が見つからないのですが。

●ドナンダーへの入信資格は音楽体験を通してのみ与えられます。しかしその時点ではドナンダーの下位カルト(音楽の神のカルト)に入信している必要はないそうです。演奏をしない人間にも音楽体験は訪れるらしい。ただ下位カルトに属さなければドナンダーの魔法は覚えられません。演奏以外にドナンダーの力を理解する方法が無い…ということでしょうか。

●通常は下位カルトを通じてドナンダーを信仰します。例えばヒョルト人の場合、「母なるアーナールダ+“芸人”スコヴァラ」の信者であったものが、「ドナンダー+“芸人”スコヴァラ」の信者に改宗することになります。このときドナンダーの特性である「超越」が働きます。本来は女性のみが入信できるスコヴァラですが、ドナンダーは性差を超越するので男性も入信できるのです(夫のスコヴァリの出番ですね)。元の神殿との関係は切れてしまいますが、この超越によって文化的な制約を無視できるようになります。

●ドナンダー信仰の欠点はドナンダーには帰依できないことです。グローランサの魔法の仕組みを理解していないので、ちゃんと説明できないのですが。下位カルトに帰依している場合でも、ドナンダーの提供する神力は入信者としてしか扱うことができません。つまり神力にふくまれる細かい神技を使うときにはペナルティがつきます。ドナンダーは超越する神であり、あらゆるものを受け入れる(さまざまな文化の音楽の神を下位カルトとする)代わりに、すべてのものから等しく距離があるのかもしれません。

●ドナンダーの提供する神力は2つです。未訳サプリ「Storm Tribe」に載っている神力の例は《音楽で楽しませる(entertaining music)》《魅了する(entrancement)》です。これに下位カルトの提供する神力1つ(スコヴァラなら《下位の芸能(Low Entertainment)》がくわわって合計3つになります。

●このカルトの信者はどこに行ってもよそ者の放浪者として、ある程度の疑いの目で見られます。これはドナンダー信仰のもう1つの欠点です。

●ドナンダーの魔力の説明に、例えばスコヴァラの人形芝居を観衆が見ているとき、そこには異界が現れているのだということが書かれていました。恐らく「幻影」のルーンの力だと思いますが、なかなかすごい神様ではありませんか。