音楽の神のカルト:ドナンダー

Epikt2008-08-29

●順番が逆になったかもしれませんが、音楽の高神ドナンダー(Donandar)の神話を。

●ドナンダーは音楽の神ラルフォリサス(Ralforisus)とグローランサの宮廷の調和の女神タイレーニア(Tylenea)の息子です。息子と書いてありましたが彼はいろんなものを超越する存在で、性別も超越します。男になったり女になったりします。

●神話の時代、ドナンダーは宇宙を放浪しました(この放浪癖は信者にも見られます)。足を止めた場所で演奏し、その動きや声から、あるいは他の神とつがって自分自身の一部を残しました。それらは音楽の神、音楽の力、宇宙の永遠の歌となりました(ドナンダーの神話では彼は多くの音楽の神の父であり、母でもあります)。彼は常に幸福で、行く先々に喜びをもたらしました。

●神々の戦が始まるとドナンダーは弱りました。彼は不調和と暗黒に対しては無力で、結局それらが彼を殺しました。大いなる盟約が成されたときも彼は地界で弱っており、世界の網を握ることができませんでした。しかし彼の子供たちが彼を死なせず、ドナンダーが大いなる盟約の一部となるのを助けました。彼の信者の中には、彼こそが世界の網である調和の糸となったのだと言うものもいます。

●その後、なぜかドナンダー本人が旅の芸人として放浪しているそうで、神は人間の世界に干渉しないという大いなる盟約はどうなったんだと思ったのですが、その辺も超越しちゃってるんでしょうね。神話は具体性に欠けていて、それぞれの文化/地方の音楽の神の大元にドナンダーがいる、ということだけ主張しているように見えます。

●他の音楽の神々との関係を説明する神話もあります。スコヴァリ(スコヴァラ)、モラーミン、ドロガーシは大暗黒で弱りきっていたところを、ドナンダーに助けられた、あるいは解放されたとされています。