ルナー帝国の音楽

●昨日 oomizuao さんにいただいたコメントに沿って考えてみます。ルナーの音楽と軍楽については分けて考えます。

●ルナーの音楽についていくつか神の名前を挙げられました。〈歌う〉の技能を持つのが“動物たちの声”オスクラスコタ(Oskrascota)、“農夫の友”ダッカジーラ(Dakkalesilla)、夢と夢見るものメラセデーニヤ(Merasedenya)。それぞれの歌のルーツについて考えてみます。独断ですが。

●オスクラスコタはセデーニヤに会う前はトーランの街の動物飼いの少女でした。なので動物をなだめるための歌を知っていたと思われます。これはリンリディ地方(?)の文化にルーツがあるでしょう。ダッカジーラはちょっとややこしい。彼女は青い月の女神レジーラに歌と儀式を教えられました。この歌はどこから来たのか。レジーラは歌の技能を持っていません。なのでダッカジーラの歌はルナー独自のものである可能性がありますが、あるいは遠い昔にレジーラを崇めていた民の歌かもしれません。メラセデーニヤはルナー独自の新しい神です。彼女の子守歌はルナー発生だと思います。気になる。

●〈踊り〉については“踊り子”ホン・イール(HonEel)と“娼妓”センセーラ(Senthera)ですね。ホン・イールはルナー帝国の赤の皇帝の娘ですが、成長したのはドブリアン地方(Doblian)だそうです。なので踊りの様式はドブリアン? スタイルではないでしょうか。独自に改良したかもしれませんが。センセーラの踊りはホン・イールから学んだ(盗んだ?)ものなので、同じ様式だと思います。両方ともルナー発生と言えるかはあやしいです。

●次にルナーの軍楽隊について。俺が軍楽隊が軍神ヤーナファル・ターニルズに属すのではないかと考えたのは、軍楽隊の機能の1つに戦場での信号伝達があるからです。ルナーの軍隊は各地方からの寄せ集めなので、下手をすると言葉すら通じません。この集団を1人の将軍の指揮下で前後させなければなりません。

●そこで重要になるのがヤーナファルから派生した“ポレマルコス(指揮官)”フェレショール(Fereshor)のカルトです。ルナー人の将校が各部隊の指揮をとっているるために、意思が伝達できるわけですね。

●しかし毎度毎度、将軍から各将校に伝令で命令を伝えるのは無理ですから、あらかじめ信号が決まっており、それを伝える専門の集団がいるはずだと考えたわけです。楽器や軍旗を使う軍楽隊のようなものがふさわしいのではないでしょうか。わざわざ独立したカルトである必要はないかもしれませんが。