ラーンステイの系譜

Epikt2008-07-19

●今回の主旨と関係ないですが、天空の大河マガスタを傷つけた“殺戮の”コラングという神は、エンギジの神話では混沌の神になってますね。グローランサ年代記では特にそう書いてないのに。

●変化と移動の神ラーンステイには子供がいます。調和の女神ハラーナ・イロールとの間に、音楽の神ラルフォリサス(Ralforisus)と踊りの女神シローニア(ジローニア? Silonia)の双子をもうけました。彼らは音楽や芸能の神々の親となりました。

●変化や移動の力を受け継いだ子供というのはいないようです。そもそも、移動とか変化の概念無しに説明できる神がいるのかが疑問ですが。 Glorantha Index によればラーンステイの移動のルーンを持つのは、他にはマスターコスだけだそうです。なぜか海の底にいたマスターコスはオーランスに見い出され、彼に移動の力を与えました。もっとも、 Zeb さんの紹介された神話ではオーランスはラーンステイの孫になるので、直接その力を受け継いでいても不思議ではありません。

●もう1柱、あきらかにラーンステイと関係があると思われるのは以前とりあげた“幸運な戦車乗り”ゴータニアです。
ルナー帝国のカルト:ゴータニア - そっちはそっちの気晴らし、こっちはこっちの気晴らし
ルーンが同じですし。
ラーンステイのルーン - そっちはそっちの気晴らし、こっちはこっちの気晴らし

●そのときも書きましたが、オーランス人の神であるマスターコスはともかく、ルナー帝国の戦車乗りの女性が神格化したゴータニアがどこから移動と変化の力を手に入れたのか不思議です(マスターコスにはない変化の力も持つ)。 Glorantha Index では、エンテコシアド(Entekosiad)収録のペランダ人の創世神話に登場する“大地を歩むもの ErGantae ”とラーンステイとの類似を指摘しています。 ErGantae は創世において世界の姿を変えたのだそうです。そのあたりに変化の力のルーツがあるのでしょうか。