HeroQuest で「指輪物語」をやってみるのかその2

Epikt2008-06-27

指輪物語のネタバレがあるので注意。

指輪物語コンピューターゲームだろうとTRPGだろうとゲームでは上手く再現されません。俺がやった指輪物語のアクションゲームは最後の滅びの山でフロドがつらぬき丸を振り回し、ゴクリを火口に突き落とすというものでした。最低(笑) 成立してるゲームがあるとすれば、それは元の物語とは関係なく成立してます。

●指輪世界のルールは明確ではありません。死んだガンダルフがなぜ戻って来られたのかというと、ガンダルフは不死(神々)の世界のヴァラールからサウロン打倒の使命を与えられて中つ国に送り込まれたマイアールであり、バルログと戦った後に死んで不死の国に戻ったものの、使命がまだ果たされていないのでヴァラールによって再び送り返されたから、らしいです。そういう背景がわかったとしても、今度はヴァラールの行動基準が何なのかはわかりません。直接介入はしないのにガンダルフを蘇生するのはいいのか。そこがわからないとPCとしてのガンダルフは再現できません。単純にガンダルフは死んだら色が変わって1度だけよみがえる、というルールなら可能ですが。

指輪物語TRPGにするにはその辺を詰めないといけません。このブラックボックスの問題はグローランサにもある欠陥だと思います。デザイナーのグレッグにしかわからない、グレッグにもわからない部分がある。物語としては魅力的ですが、ゲームとしては困る。特にマスターをするときに困ります。なぜこうなるのかというと、キャラクターと世界が密接につながっているからだと思います。キャラクターのために世界があるのか、世界のためにキャラクターがいるのか。指輪物語ではその関係が濃密で、片方だけを切り離して扱うことはできないのではないでしょうか。