TRPG化
●考えてみるに、指輪物語などの小説やその他アニメ、ゲームをTRPGにする場合、物語から世界だけを切り離す作業が必要なんですね。それは登場キャラだけではなく、プレイヤー全員に開かれた公平な世界でなければならないです。
●この作業は元の物語の作者では思い入れが強すぎて上手くいかない気がします。だいたいそんなつもりもなかったでしょうし。なので、今グレッグがMRQのゲーム自体のデザインから離れてるのは正解なのかな、と思います。じゃあ誰がふさわしいのかというと、元の物語を愛し敬意を払いつつ、大鉈をふるえる人。なぜかサンディ・ピーターセンの顔がちらついてるんですが。
●クトゥルフの呼び声のモンスター資料集「マレウス・モンストロルム」を見てると元の小説では名前が出てこない存在に名前がついてたり、ゲームでは扱いようがない特徴などは変更されてます。TRPG化という意味では優れた仕事ですが(だいたい元のクトゥルフ神話自体が統一されたものではない)、その結果、こんなの○○じゃない、という原作ファンの声が出るのも確実ですね。
クトゥルフ神話TRPG マレウス・モンストロルム (ログインテーブルトークRPGシリーズ)
- 作者: スコット・アニオロフスキー,ほか,立花圭一,坂本雅之
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/02/25
- メディア: 単行本
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