ロウドリルのルーン

Epikt2008-03-22

● oomizuao さんに報告いただきました、太陽の神殿の神ロウドリルのルーンです。

正方形じゃなくてちょっと傾いてます。兄貴である太陽の皇帝イェルムのルーンは、

ですから、通じるものがありますね。前回、円は天体(惑星)ではないかと書きましたが、円は光(Light)のようです。エルマルやイェルマリオの神力《光》のルーンがそうでした。

●正方形は大地です。嵐の神殿の大地の女神アーナールダのルーンがそのまんまです。

彼女の眷族、大地の女神たちは基本的にこの正方形を変形したルーンを持っています。

●ロウドリルは太陽神イェルムの弟でありながら大地に降り(落ち)、太陽の神殿では地の支配者とみなされています。 piroki さんのところにその辺の神話があります(「調和の王国」のあたり)。
http://www12.ocn.ne.jp/~piroki/Glorantha/DH_Myth.html
サプリの「The Glorious Reascent of Yelm」(未訳)の後ろに簡単な天界の歴史表というのがあり、それによるとロウドリルは大地の誘惑に負けて墜落し、地面に大穴を開けたことになってます。ルーンはそれを上から見た形かもしれません。あるいは単に大地の中(地界)の支配者であることを示しているのかもしれませんが。

●ロウドリルが後の妻オリアを救うために大地に降りたという(オリアとやっちまったために天空から切り離されたのですが)神話が mallion さんのところにありました。
オリアの救出 - まりおんのらんだむと〜く+
ロウドリルをかっこよく書いてありますね(笑) この物語に登場する地界の神“怪物の男”デシュコルゴスは、邦訳「ヒーローウォーズ」のサンプルシナリオに登場します。最初なのにマニアックすぎる。そっちの説明ではロウドリルがデシュコルゴスを倒したわけではなく、協定を結んだことになっています。そのためデシュコルゴスは天空(太陽)の神殿に属しています。天空の信徒は認めたがらないそうですが。

●ロウドリルは炎の神でもありまして、地中の火は彼の支配するところです。彼の怒りは火山の噴火や地震として表れます。で、意外にややこしい神らしいんですね、ロウドリルは。またも mallion さんのところですが、
カラドラとオーレリオン - まりおんのらんだむと〜く+
特に Vampire.S さんのコメントに注目。あんまり関わらない方がよさげなややこしさ(笑) さらにこういうルーンがあります。

正方形になった(笑) 古い火山の神、深淵の君主ヴェストカルタンヴェストカルテン(Vestkarthen)のルーンです。もう深く考える気にもなりませんが。この神様、嵐の神殿の神オーランスの父、ウーマスの砦を訪れた客として名前が残ってます(「グローランサ年代記 P.79)*1。嵐の神殿の神話ではヴェストカルテンの地震が大地を傷つけることのないよう、大地の女神マーラン・ゴアが彼を幽閉しているのだそうな。マーラン・ゴアは地震の神なのにね。

*1:失礼しました。「グローランサ年代記」に載っているのは「深淵のヴェストカルタン(Vestkarthan of the Deep)」でした。「ヴェストカルテン(Vestkarthen)」はサプリの「THE STORM TRIBE」に載っている名前で「The Volcano, Lord of the Deep Earth」と説明されています。同一の神と考えていいとは思いますが…。元がカルタンなのでカルテンでいいんですよね?