ルナー帝国のカルト:ヤーラ・アラニス

Epikt2008-02-21

●昇月の女神、帝国の守護者、馬喰らい、六腕で知られるヤーラ・アラニス(Yara Aranis)の教派です。この女神は騎馬遊牧民に対抗するため、計画的に作られた赤の皇帝の娘という変わり種です。この女神についてはサークル:ProjectARTさんの同人誌「GloranthaPhantasma.4:Fallin' Moon」(以後、GP4)が詳しいので参考にしてみます。つか、そっちを読めばいいんですけど。

●ルナー暦の3/34(1389ST)、赤の皇帝はペントの騎馬遊牧民の首長シェン・セレリスとの一騎討ちの結果、死にました。その後、ルナー帝国はシェンに蹂躙されて崩壊していきます。ルナー側の書き方では殺されたのではなく殺させたのだそうで、死んだ皇帝は当然ながら地獄に行き、そこで地獄の女神を口説き落として子を成します。ILH2では“「苦しまされた死(Tormented Death)」 の蜘蛛に似た霊的な女神”とぼかして書いてあるんですが、GP4によればこれは女神ゴゴーマだそうです。

●半神と神がつがって生まれたのが3/4神のヤーラ・アラニスということですね。で、神はどのくらいの妊娠期間をもって産まれるのか(この出産すら盟約違反な気がしますが)気になったんですが、GP4によればヤーラ・アラニスが地上に現れたのが3/42だそうで、その間8年。まあ成長期間とか地上に出るまでにかかった時間とかがわからないので、なんとも言えません。

●ILH2の説明では、赤の皇帝が地獄の女神を捨てて行ってしまったので、彼女は皇帝の敵側の騎馬遊牧民の味方としてヤーラ・アラニスを送り出しました。しかし赤の皇帝は父としての愛情を示すことでヤーラ・アラニスの忠誠を獲得しました。なんかこの辺、行間から黒いものが覗いてますけど。

●赤の皇帝は彼女に砦と兵士、司祭たちを与えました。騎馬民は裏切り者の神を破壊するために軍を送りましたが、ヤーラ・アラニスは馬に対する魔術を持っており、彼らを全て片付けてしまいました。帝国の人間は彼女を畏敬すると同時に恐れてヤーラ・アラニス信仰を始め、彼女が殺した者の魂や精霊などは彼女に与えました。こうしてヤーラ・アラニスはますます力をつけ、寺院は増えていきました。

●ヤーラ・アラニスのもう1つの力の顕現が昇月の寺院です。彼女は母から蜘蛛的な力を受けついでおり、祖母であるセデーニヤの月のエネルギーを編むことができました。彼女の寺院の周りにできるグローラインがそれです。ルナー帝国の前線にはヤーラ・アラニスの寺院が建立され、月の力が最大限に働く領域が広がっていきました。占領中のドラゴン・パスにおいても昇月の寺院の建設が目標とされています。

●皇帝の子供ってウンドレンダム、ヤーラ・アラニス、フワーリン・ダールシッパ、ホン・イールでしたっけ。長男なのに影薄いですよね、リンリディの皇子。


[追記]
ルナー帝国のカルト:ヤーラ・アラニスその2 - そっちはそっちの気晴らし、こっちはこっちの気晴らし