野戦魔術学校

Epikt2008-01-26

●ルナー帝国の野戦魔術学校(The Field Schools of Magic)です。ですが、考えていたようなものではありませんでした。俺がなにか勘違いをしていなければですが。

●学生の義務として、軍事的な非常時には魔術師として軍隊を支援します。この“学生”は all university students と書いてあるので、ルナー帝国大学の学生ですよね? 学生たちはバンドを組んで優秀な卒業生と軍事指揮官の指揮下に入ります。俺は戦場で使う魔術だけに特化された魔術学校のことを、野戦魔術学校というのだと思ってたんですが、これだとちがいますね。林間学校とか臨海学校の“学校”のようです。臨戦学校。

●ただし学生は帝国にとって金の卵な上に有力者の子弟も多く、簡単に戦死されてはたまらないので、直接敵軍と接触するような場所には配置されません。それでも魔術戦闘での危険は避けられませんが。軍人としての階級が与えられることもなく、軍規や軍法に従う必要もなく、旗軍に分遣隊を派遣する必要もありません。学校の規制にだけ従います。

●また魔術師扱いとはいえ戦場では素人なので、自分たちで魔術を使うということではなく、大規模魔術を使うときのパワーソース集団として使われるようです。野戦魔術学校は神力、魔道書、精霊と何でも使うので、ルナー特有の魔術的柔軟性が有用だとか。

●ところが「グローランサ年代記」でのタティウスの説明ではこうなっています。

“聡明なる”タティウスはイェルムの司祭であり、ルナー野戦魔術学校の校長であった。彼には名高いルナーの野戦魔術師の集団を、兵器としての力を最大限に発揮できるよう維持する義務があった。彼の組織管理は厳格極まるものだったが、本人は熟練した戦術家また戦略家であり、個人戦闘でも経験を積んだ戦士だった。彼は太陽のカルトで高い地位にあり、周囲からの評価も高く、その血筋は皇帝イェルムに連なるものだった。

グローランサ年代記」P.182

●これだと野戦魔術学校は緊急時に召集される組織、という感じがしません。それとも野戦魔術学校の指揮官チームだけは恒常的な組織なんでしょうか。