ルナー帝国のカルト:ティーロ・ノーリ

Epikt2008-01-15

TRPGでいう冒険者ってのは、無関係な事件にも首をつっこむ動機を持ち、ある程度事件解決の能力も持つ人間のことだと思うのです。ヒョルト人の男は首をつっこむことにかけてはかなりのものですね。その権利を疑ってません。解決能力の方は怪しいですけど。

●昨日のダンファイヴ・ザーロンと同じく、邦訳「ヒーローウォーズ」では紹介されなかった七母神の1柱です。残りの「待つ女」は信仰対象とは言えないので、実質はじかれたのはこの2柱ですね。ダンファイヴが犯罪者(悔悛者)のカルトだとすれば、ティーロ・ノーリ(Teelo Norri)は貧者のカルトです。機能は貧窮者(もっぱら子供)の救済です。

●面白いと思ったのは、ティーロ・ノーリの魔術の形式は魔道なんですね。聖書『無垢なる勤め(Innocence to Work)』と典礼書『永遠の若さの春(The Spring of Eternal Youth)』で魔術が提供されます。考えてみれば強い力を持つわけではなく、偉業を果たしたわけでもないティーロ・ノーリなので、聖人として祭り上げるしかないかもしれません。

●基本的に寺院は孤児院と貧民院を兼ねており、尼僧やボランティアの人間が奉仕活動をしているそうです。どうも働いているのは女性だけ、というニュアンスを感じたのですが、男はカルトに入れないんでしょうか。それに武装も禁じられてるような、いないような。戦乱を経たドラゴン・パスでも働いていて、めっきり増えた乞食に食料を配ったりしてます。ルナーが攻めてこなけりゃ乞食も出なかったわけで、マッチポンプで無理矢理ルナー信者を増やしてるようにも見えますが。

●まあこれもPC向けではないですね。紹介されなかったわけです。