修正値

Epikt2007-11-21

●〈歌唱〉能力で〈近接戦闘(槍と盾)〉と戦えるでしょうか。圧倒的な歌唱力の前に、貫こうとした槍が止まってしまう、という場面ですね。普通は無理でしょうね。でも「ヒーローウォーズ」でそれができなくてどのゲームでできるというのか。

●〈歌唱〉の方にペナルティ(マイナス修正)を入れたらどうでしょうか。何点入れたらいいでしょう? 基準はないんですね。日本語版「ヒーローウォーズ」の“修正値”の項目にはこう書いてあります。

 修正値が適用されるにはさまざまな理由がある。ナレーターは、ドラマの論理がヒーローに通常よりも高い成功の機会を与えよ、と告げている時にはプラス修正を与えるべきだし、通常よりも成功の機会が少ない場合はマイナス修正を適用するべきだ。ただし修正値が混乱しないように、あまりに多くの要素は考慮しない方がいい。

まあナレーター(GM)まかせです。しかしこの修正値、グローランサ世界では何ができ、何ができないのか。何が常識で、何が非常識なのかを示したものなんです。それはきっと人によってちがってしまう。

●では、いっそペナルティを入れなければどうか。グローランサでは素晴らしい歌は刃も止められる、と考えてみるんですね。とてもすっきりします。すっきりしますが、同じような疑問が次々発生する。歌は空腹を紛らわせることができるか? 歌は心の病を治せるのではないか? 悪人を悔悟させることもできるのではないか?

●全部アリ、OK、とした場合、能力の意味はどうなるか。複数の能力を持っている意味が薄れますね。1つ高い数値を持つ能力があればいい。今まで戦闘にかたよっていたものが、他の何かにかたよるだけでしょう。これはこれで上手くない。どこでバランスを取るのがいいのか。実際にGMをやってるときもその加減がわかりませんでした。GMの基準がはっきりしないとPLも困る。ゲームがあやふやなものになって、戦略が立てられなくなります。