ルナー帝国のカルト:ゲーラ

Epikt2007-09-26

●ルナーの道の神様はあまり強くない、と書きましたが、その代わり蛮族にはない抽象的な概念やら哲学を扱う神様が充実していて、そっちはおもしろいのです。興味を引いた神様をつまんで読んでいては、体系的な理解には程遠いのですが。

●セデーニヤの月の周期のうち、黒の相が女神ゲーラです。 Gerra The Suffering Black Moon で、“苦しみの黒い月”ゲーラというところ(「ヒーローウォーズ」ではゲーラの音で読んでます)。

●この女神は転生を繰り返したセデーニヤの「生きることは苦しむことである」という教えを伝えています。「ホンマやわ、生きてても苦しいことばっかりやわ」と場末の姉さんが泣いてるみたいですが、「しかし苦しむことが生きることではない」とも教えています。ルナーは基本的に生きることに貪欲で前向きですね。実はセデーニヤだった、とされる前の元になった女神は前半部分だけだったようですが。

●能力としては苦しみに耐えたり、他者の苦しみを感知したりします。神力はなぜか異界のものに対する力を提供してくれるのですが、これは月の女神すべてに共通する力かもしれません。

●おもしろいのはゲーラの奥義で、ずばり《苦しむことが生きることではない》。他者の悲嘆を表面に浮かび上がらせるのだそうです。「苦痛に耐える方法だけではなく、それを解き放つ時もゲーラは教えました」ということで、過去のトラウマ体験をフラッシュバックさせる、のでしょうか。ちょっと原文の読解に自信がないのですが。絶叫を上げて痙攣、とか物騒なことが書いてある。そうされるとすっきりしてトラウマが消えるというわけでもないみたいだしなぁ。

●読んでいて、ヒーロークエストの魔法のルールがわかってないと、ゲームでは使えない、と思いました。ルナーの魔法は魔道やら護符、精霊と混ざっており、そのルールが「ヒーローウォーズ」には無かったり、変更されていたりするので。

●例えばゲーラには精霊がいるのですが、

Grief spirits(Anguish of Loss 18 to 10M, Heart Breaker 15-5M, Invonsolable Grief 12M to 5W2, Little Hope 9 to 17)

俺なりに訳すと、

《悲嘆の精霊》:(《喪失の苦痛》18〜10M 《胸を張り裂くもの》15〜5M 《慰めようのない悲嘆》12M〜5M2 《小さな希望》9〜17)

 ('A`)

 
[追加]
mallion さんによるゲーラの解説
 http://d.hatena.ne.jp/mallion/20070927/p2