グローランサの闇塩

Epikt2007-09-22

●ルナー支配下のドラゴン・パスではルナーの商人の神エティーリーズが優遇されて、ヒョルト人の商人の神イサリーズがつらい状況だと書きました。イサリーズに抵抗手段はないかと考えてみると、ご禁制の品を扱うというやり方があるんじゃないでしょうか。

北方謙三水滸伝によると政府と戦う梁山泊の資金源は闇塩なんですね。政府が専売している塩を扱うことで、反乱の資金を貯め、同時に政府の支配力を弱めるのです。これは中国では伝統的な犯罪らしくて、犯罪結社とか反乱組織なんかの資金源になったそうです。侠とかも関係あるかも。現在の中国で闇塩と言えば工業製品で、本来は一般に流通させられない基準を満たさない有害な製品が出回っているのだとか。

●で、イサリーズもこれをやれないかと考えてみましたが、しかしルナーが塩を独占してると聞いたことがありません。サーター王国の辺りは海がないのでいけそうに思えたんですが。むしろ運送力や広い交易ルートを持つエティーリーズの安い塩が、イサリーズを押してそうです。

●そしてさらに問題なのが、グローランサの人間にとって塩が必要なものかわからない点です。どうしても必要なものだから権力者が独占し、反権力がそれを侵すわけです。地球の人間の生命維持には塩分が必須ですが、別な法則にしたがっているグローランサの住人にとってはどうなんでしょう。とりあえず食料は必要みたいですが、栄養のバランスとか関係あるんでしょうか。グローランサ世界は地球の法則を援用してごまかすのを、できるだけ避けているようなのでその辺が気になります。グローランサで目で物が見える原理の解説、なんて始めると大変らしいですし。