反ルナー勢力の食料事情

Epikt2007-09-18

●ルナー支配下のドラゴン・パスで、抵抗勢力のゲリラたちはどうやって糊口をしのいでいたか、という話。普通に考えると、無理、なんだそうですけど。ありそうなのを。

●強奪型
 “盗賊”デセンボース 、“強襲の”フィノヴァン 、インキン

ヒョルト人の気質から言って、一番ありそうなのがルナー勢力からの強奪です。ゲリラの一部は実際にやってます。知恵あるアリンクスのデルヌと相棒のゲルヌが率いる「イーグルブラウン隊」は、ルナー属州のターシュにまで潜入して輸送隊を襲っているそうです。そのため高額の賞金首として手配されてます。デルヌは“狩人”インキンの信者で、ゲルヌはフィノヴァンの信者です。また「静寂の風の団」の長、雷のマントのオーンゲリンがルナーに協力している氏族から略奪を働くシナリオもありました。

●狩猟型
 “狩人”オーマラヤ、“漁師”ポヴェッリ、熊のオデイラ

オデイラの信者はトゥーラから離れて、上手くルナーの戸籍簿から逃れてそうです。ルナーに同じオデイラの信者でもいなければ、発見されることもないんじゃないでしょうか。そんな人数を養えるほど獲物を取り続けられるか、というのがネックです。

●資金援助型
 アズリーリア、イサリーズ

これは経済的な援助です。ルナー支配下の現在、エティーリーズ以外の商業の神は冷遇されているそうなので、援助資金を稼ぐのも難しいでしょうか。しかし、広く移動できる交易商は情報の伝達では活躍できそうです。アズリーリアが貯め込んでいたものを供給するとしたらまさに今ですが、ルナーは大地の女神たちを懐柔しようとしているそうなので、どうでしょう。

●食料供給型
 バーンター、母なるエスローラ

農業での支援は難しいです。収穫まで時間がかかる上に、税としてルナーに持って行かれる分も多い。とはいえ、抵抗勢力を支えているのは反ルナー氏族の供出する食料だと思います。隠し畑でも作ることができれば多少は有効かもしれません。

バーンターはオーランスとアーナールダの子供ですが、オーランスの下位カルトではありません。彼は戦士ではなく、農業専門の神です。征服者のルナーはオーランス信者に対して、温厚な(というより戦闘力の無い)バーンターへの改宗を勧めています。別にバーンターやその信者が臆病者というわけではありません。

バーンターの信者で気を吐いたのがクルブレア(Clubrea)部族の部族王ラナフルです。彼は1613年のカリルの乱に協力して、ファザール将軍に敗れました。しかし、さほど有害ではないと判断され、王のままとされました。その時から負け犬呼ばわりされていたのですが、1622年に再び部族をあげてルナーに反逆しました。感動的なのは彼がバーンターの信者のまま戦っていることです(リグスダルの入信者も兼ねている)。クルブレアはルナーが危険視しなかったように、アーナールダ寄りで農業主体の豊かな部族なので、反ルナー勢力にはありがたい存在でしょう。ラナルフが蜂起してからのことを、どこまで考えていたのかはわかりませんが。

●いっそ国外に出る手もありますが、国内の情勢に疎くなるという難点があります。ヘンドレイキやエスロリアなどでは、ファザールが帰国して後任のタティウスがサーター地方での昇月の寺院の建造にこだわっている今、反ルナー勢力の巻き返しがはかられているそうです。ここでなら傭兵の立場で養ってもらえるかもしれません。