ルナー属州教会

Epikt2007-09-14

●地に足のついた話に戻すとして、ヒョルト人がドラゴン・パスで日常接するルナーは、属州教会(The Provincial Church)かと思われます。シナリオ「凍土の戦い」では長い冬で飢え死にしかかったヒョルト人たちが、ルナーの寺院に助けを求めて群がるといった描写があったので、都市部には教会の建物が建ってる筈です。

●属州教会は七母神の教会です。その任務は新しくルナーの領土(属州)となったものの、いまだルナーの道を理解しない蛮人(ひどい言い方だ)に、まずは簡略化したルナーの教え(七母神と月の女神誕生の神話、か?)を広めることにあります。いきなり複雑な話されてもわからんしね。この宗教は『ヒーローウォーズ』にも載ってた気がしたんですが、あれは七母神共同体という魔術の説明で、別物でした。

●どう簡略化してあるかというと、本国では個別のカルトを持つ七母神をまとめて信仰できます。魔法もそれぞれから1つずつ提供。まさにお試し版ですね。で、ここが肝なんですが、ルナー魔術の核心であるところの異界の魔術をミックスするという概念に慣れさせるわけです。啓発の第一歩ですね。こりゃ便利だ、ということになれば上出来です。

●この宗教は導入部で、ここからそれぞれの神への信仰に進ませるためのものと思ったんですが、どうもこのままの信仰で終わる人の方がほとんど、みたいな書き方でした。まあそれでいいちゃいいんでしょうけど。

●それで疑問が出てくるんですが、簡略版七母神信仰のままで偉い人とかいるんでしょうか。例えば、ドラゴン・パスでルナー人の冒険者が助けを求めて属州教会に飛び込んだとして(ただしこれは現地人を友好的に取り込みたい教会としては迷惑)、出てくるのはこの簡略版七母神の司祭ということになるんでしょうか。

●訳語を mallion さんのところから借りて説明すると、属州教会は「七母神改宗教会」という組織に属し、「七母神改宗教会」は「七母神評議会」という組織に属します。その上は赤の皇帝です。「七母神評議会」には七母神のそれぞれの教派(カルト)も属しています。すると属州教会の責任者として派遣されてくるのは誰なんでしょうか。その候補はどこから選ばれるんでしょう。ぶっちゃけ、助力を求めて飛び込んだルナー人PCは、教会の司祭の力をどのくらいのあてにしていいんでしょうか。人間力あふれる、しかし魔法の力は弱いお婆ちゃんでも出てきた日には…。


[追記]七母神評議会の一番偉い人は Grandmother of the Immortal の称号で呼ばれるのですよ。グランマって言われても日本に該当する言葉がありましたっけ。ジャイアンの母ちゃんがそんな感じですが。