クリムゾン・バット

Epikt2007-08-22

●リンリディの人たちはこんなん。『IMPERIAL LUNAR HANDBOOK vol.1』の表紙です。アマゾンにはありませんでした。武装して鳥に騎乗してるので Avirly だと思われます。ガッチャマンみたいでしょう?

グローランサ世界の解説本『GLORANTHA』にもリンリディの説明が載ってます。それによると、あの悪名高いクリムゾンバットはリンリディの死の女神らしいです。この女神をセデーニヤが啓発して乗騎にしたという話なんですが、気になるのは「すくなくとも公式にはそう説明されます」と書いてある点です。

●他にも気になる部分があります。

“In her quest to her Self Sedenya found the Bat and taught it its Self. The Bat grew extra eyes to see its newfound inner knowledge and ...”

『GLORANTHA』全体が難しいんですが、女神セデーニヤはクエストの途中でクリムゾンバットを見つけて、彼女に“Self”というものを教えた。バットは新しく発見した内なる知識を見るための余分な目を育てて...ということになってます。自我とか自己というものを教えてやったら、余分な目を育てたというのがよくわかりません。自分を認識する視点を持つようになったということか。単純に目が増えただけかもしれませんが(可能性は高い)。

●まあ文章のほかの部分に「クリムゾンバット、あるいはそれにとてもよく似た何か、は大暗黒のときからグローランサの周囲で遭遇されています」と書いてあるので、本当のところリンリディの神様とは関係ないんじゃないかと。

●話が脇道にそれますが、啓発されるというのは近代的自我に目覚めるということなんでしょうか。あの夏目漱石が悩んだやつですね。するとクリムゾンバットは小さい街に匹敵する大きさの巨大怪物なのに、「自分とは何か?」とか「なぜ自分は自分なのか?」とか考えているんでしょうか。意外な萌えっ子ですね。少なくともオーランスはそんなこと考えてないだろうなぁ。