架空の都市その3

Epikt2007-08-03

●架空の都市といえば、I・カルヴィーノの『見えない都市』。マルコ・ポーロフビライ汗に奇妙な空想都市の報告をする小説、というかお話か。それぞれの都市については短編です。短いものだと1ページです。数えたら全部で55もありました。

●この本は HUGO HALL の推薦で読みました。そういえば HUGO HALL も異化の達人ですね。他の人間が描いた絵も異化するんだから、異化の異化か。

もしも地獄が一つでも存在するものでございますなら、それはすでに今ここに存在しているもの、われわれが毎日そこに住んでおり、またわれわれがともにいることによって形づくっているこの地獄でございます。これに苦しまずにいる方法は二つございます。

マルコ・ポーロは言うんですが。なるほど地獄は苦しいなぁ。それにしても今日のカテゴリは[Glorantha]とちがうんではないのか。

参考図書:

見えない都市 (河出文庫)

見えない都市 (河出文庫)