英雄

Epikt2007-07-12

グローランサのPCは遅かれ早かれ、そのうち従者を持つことになると思います。ルール・戦術的に大変有利なのと、英雄の元には人が集まってくるものだからです。AP源として便利だから従者を持つ、というのが本音ですが、彼らを心酔させる英雄的なロールプレイにも気を配って欲しい。例えば、こないだから拾っている戦闘前の激です。

● Ayukata さんの指摘により、映画「ロード・オブ・ザ・リング」はデュネダイン寄りに歪曲されていることが明らかになりました(笑)。その頭領、アラゴルンモルドールの黒門前の合戦で発した激。

退くな 踏みとどまれ
ゴンドールとローハンの息子たち わが同胞よ!
諸君の目の中に――
私をも襲うだろう恐れが見える
人間の勇気がくじけて――
友を見捨てる日が来るかもしれぬ
だが今日ではない
魔狼の時代が訪れ――
盾が砕かれ 人間の時代が終わるかもしれぬ
しかし今日ではない
今日は戦う日だ!
かけがえのないすべてのものに懸けて――
踏みとどまって戦うのだ 西方の強者たち!
 
Hold your ground! Hold your ground.
Sons of Gondor, of Rohan, my brothers !
I see in your eyes ...
... the same fear that would take the heart of me.
A day may come when the courage of Men fails...
... when we forsake our friends and break all bonds of fellowship.
But it is not this day.
An hour of wolves and shattered shields...
... when the age of Men comes crashing down.
But it is not this day.
This day we fight !
By all that you hold dear on this good earth...
... I bid you stand, Men of the West !

原作にはこの場面はありません。映画では削られましたが、サウロンの舌とガンダルフの舌戦が見物でした。ここにもデュネダインの陰謀が!

●聞いてて思ったのはこういう場面では英語の方が効くなぁ、ということ。最後の「メン・オブ・ザ・ウェスト!」と言い切る辺り、締まりが効いていいじゃないですか。文法的な問題ですが。そして西方を強調することで、それぞれの主君をあおぐ各国の兵士たちをアラゴルン王の下に1つにまとめてしまう。ローハンやホビットは西方人か? という疑問があるわけですが、なんといっても my brothers ですからね。恐ろしい、恐ろしいよ、うさみちゃん!

●この brothers という言葉はブライアン王も使ってましたね。
"We are brothers in Heort today, at the end of the world."
「我らはヒョルトの同胞だ、今日この世界の終わりの日に」ということで、異なる部族から来た連中、それぞれに思惑がある連中をまとめたいときには便利な言葉です。英雄たらんとする方は覚えておくとよいと思う。同時に、やたら同胞を強調する人間には用心した方がいいかも。