下位カルト
●日本の「ヒーローウォーズ」は、なんとか、とにかく、出したルールらしくて、フォローされるはずだったサプリが出なかったために、最低限の内容になってます。ネットで情報を集め出して驚いたのは「下位カルト」の概念です。ルールブックでは説明するスペースが無かったので割愛されたと思われます。
●例えば冒険者オーランスの下位カルトには以下のものがあります。
- “盗賊”デセンボース
- “冒険者”デストール
- “吟唱詩人”ドロガーシ
- “強襲者”フィノヴァン
- “移動する者”マスターコス
- “恋人”ニスキス
- “狩人”オーマラヤ
- “竜殺し”オーヴァンシャゴール
- “斥候”タトウス
- “飛ぶ者”ヴァンガンス
- ヴァラノーランス
- “戦士”ヴィングコット
●皆それぞれ別個の神で、独自の神話を持っています。通常、信者が与えられる3つの神力のうち2つは上位カルトが、1つは下位カルトが提供します。つまり冒険者オーランスの下位カルトの信者たちは共通する2つの神力、この場合は《戦闘》と《移動》を与えられ、あと1つは入信した下位カルトによって異なる神力を得るのだそうです。ルールブックに載っている冒険者オーランスは、本来は下位カルトの“冒険者”デストールです。デストールは《風》の神力を提供します。
●「ヒーローウォーズ」の場合、このカルトの上位、下位の概念が省略されているために“飛ぶ者”ヴァンガンスは悲惨なことになってます。《飛行》の神力しかありません。「ヒーローウォーズ」でやる以上、仕方ないのですが。
●これは冒険者オーランスに限らず、例えば知識の神ランカー・マイには“探索者”チェルナン(Chernan the Seeker)《探索》の神力を提供する、とか“剣の賢者”ヘヴドゥラン(Hevduran the Sword Sage)《戦闘》の神力を提供する、などの冒険者向けの下位カルトがあるのですが、ルールブックだけではそこまで手が回らなかったようです。
● Vingkot the Champion は上手い訳語が見つからないので“戦士”ヴィングコットにしました。一番強い戦士ってニュアンスだと思うんですが。