エンドブレイカー!

●SNEのTRPG「エンドブレイカー!」を初めてやったのでそのとき考えたことなど。ただ俺の知識はTRPG経験の少ないGMに聞いた説明のみなので、勘違いしてる部分もあると思います。元はPBWだそうです。

  • 背景世界はライトファンタジーな剣と魔法の世界。精霊や悪魔は存在するし、魔術で使役されることもある。人間は巨大な都市ごとに居住して、基本的に外に出ない。PCたちのいる都市は貴族や王族、中間層、下層の層に別れている。
  • PCであるエンドブレイカーは他人の近い将来の終わり(死?)を見る力を持つ。ゲームは終わりを回避し、その人を救うことを目的とする。エンドブレイカーは組織を持たず、仕事としてではなく、それぞれ個人的な理由で人を救っている。
  • エンドブレイカーはソーンに憑依されマスカレイドと化した人間(それ以外の生物もありうる?)を見抜くことができる。ソーンは人の負の感情を増幅する。ただしマスカレイドとして活性化した状態でないと見抜くことはできない。その場合、体のどこかに仮面が浮かんで見える。
  • エンドブレイカーの能力は一般には知られていないし、説明しても信じてもらえない。ソーンなどについても同様。
  • エンドブレイカーはジョブを持つがエンドブレイカーならではというジョブは無い。初期PCと街の住人との差は駆け出しの冒険者と町人くらいの差である。ただし成長させれば強くなる。PCより強い非エンドブレイカーも存在する。ゲーム的に神業の類のブレイクスルーもない。

●で、実際にやってみると制限が多いんですね。マスカレイドを排除するのが難しい。あいつはマスカレイドだから、という理屈は世間には通じません。バックアップしてくれる組織もないので、PCたちは自分たちだけで問題を解決しなければなりません。マスカレイドが明白な悪人という場合を除いて、単純に殺すのは考えものです。というより、公然と戦いを仕掛けるだけでも問題が発生するでしょう。さらに人情としてはできればソーンだけを排除して、憑依された人間は助けたい。

●どうなるかというと調査と推理ゲーになります。綿密な調査によって終わりの原因となる人物、事象を明らかにしなければなりません。これ推理シナリオだな、という感想も出ました。さらに時間がくれば宴を始めるマローダーとちがって、マスカレイドは一般人のふりをしたまま犯行をし遂げることができるのです。調査の結果マスカレイドが判明したら、今度はそいつをどう処理すればいいのかを考えなければなりません。できれば普段は普通に暮らしているPCたちの生活も守りつつ、です。

●結局、レレレみたいに話のオチのつけ方までPLどうしでガクガクと話し合うことになって、それはそれで楽しかったのですが、もうちょっとシステムや設定が助けてくれてもいいのに、とも思いました。

●しかしひさしぶりに独特な癖のあるゲームでしたよ。