ドラゴンの反対側

●サプリの「Gathering Thunder Sartar Rising, Volume 3」収録のシナリオに「ドラゴンの反対側(The Other Side of Dargon)」というのがあります。今までちゃんと読めてなかったのですが、これがおもしろそうです。

●PCたちはグレイズランドの族長の頼みで彼のヴェンドレフたちの訓練に行きます。グレイズランドは騎馬遊牧民の土地で、ヴェンドレフは彼らの農奴です。基本的に定住して農耕するオーランス人ですが、彼らは騎馬民族の資産とされ武装は許されず、戦う訓練は受けていません。しかし騎馬の民の族長の1人が、侵略者のルナー帝国と戦うために彼らを戦力にしたらどうかと考えました。ヴェンドレフは馬に乗りませんから、歩兵として戦う戦術をサーターのオーランス人PCに教えさせようというわけです。

●想定されるPCはかなり強いレベルになってます。予定では1年ほどヴェンドレフたちと暮らして彼らにオーランス人の戦い方を教えなければなりません。まともな戦力とするためには戦闘の訓練だけではなく、魔術も必要となってきたりして、そのためにはオーランス信仰を教えて、とだんだんやることの幅が広がってくるのが面白そうです。

●惜しいと思ったのはこのシナリオが単発だという点。これはここからキャンペーンにつなげればいいのですが。もう1つはヴェンドレフが強化されていく基準が明確ではないことです。時間経過に応じて、勝手に強くなっていきます。それよりもPCの行動に応じて何の能力がどのくらい上がる、といった基準があれば育成の要素が入ってもっと面白くなっただろうな、と思いました。