ロウドリルが動物を描いた話その1

Epikt2009-10-16

●「Anaxial's Roster」に載っていたペローリア地方の神話です。大地の火の神ロウドリルが動物たちをつくった経緯が説明されています。

●ロウドリル(Lodril)はすさまじい炎として、深い大地から飛び出しました。世界は不毛で空虚、そしてすべてが同じに見えました。ロウドリルが最初にしたのは、自分の家にするために山を隆起させることでした。山が冷えると、ロウドリルは大またに踏み出して、周辺の土地を旅して回りました。

●しばらくして、彼は他の神に遭遇しました。その奇妙な神は地表に多くの山と丘をつくっていました。「どうしてそんなことをしてるんだ?」ロウドリルは尋ねました。「住むための家がそんなにたくさん必要なはずがない」

●「俺はジェレンデソ(Gerendetho)、」その神は答えました。「俺はこの世界は平らで退屈だから、多様性が必要だと思った。だから俺はこれらの丘を住むためではなく、世界を飾るためにつくっている」

●「この世界が改良を必要としてるというあなたは正しい」ロウドリルは認めました。「そしてあなたの山たちはすべてとても良い。しかし本当に必要なものは食料とセックスのような暖かく、動き、色情を催す肉感的なものだ」そうしてロウドリルは南の聖地に行き、ウサギやフクロネズミや、ビーバーやアライグマといった多くの野生の動物の絵を描きました。それから彼が絵を彼の熱と欲望で満たすと、それらは動き出し、増えて世界に満ちました。

●また別の時、ロウドリルは種をまいている女神ペラ(Pela)に遭いました。「あなたはなぜそんなことをしているのか?」と彼は尋ねました。「エレンバヤ(Erenbaya)が最初に植物を作ったから、世界にはすでに多くの植物がある。どうしてそれ以上を望むのか?」

●「これらは特別な植物だ、」ペラは言いました。「これらの草は簡単に食物にすることができ、世界の人々を養うことができるので、彼らは飢えないだろう」

●「これらはすべて非常に良い」ロウドリルは言いました「しかし収穫するための技が必要な、走る食料をつくる方がもっと良い。そうすれば人々は自分たちの男らしさを証明できるし、もっとも優れたものだけが食料を得られるだろう」そうしてロウドリルは西の聖地に行き、シカやブタやヤギといった多くの動物の絵を描きました。それから彼が絵を彼の熱と欲望で満たすと、それらは動き出し、増えて世界に満ちました。

●「あなたはこのようなやり方で食べ物を得たいと思うのか?」ペラが尋ねました。「俺は長くて暖かい槍を持っている」ロウドリルは説明しました。「そして俺はそれで突くのが好きだ」彼が穀物の女神にそれをやって見せると、彼女は満たされて去りました。

つづく。