ユーレーリアがバグルを馴らした話

Epikt2009-10-10

●ユーレーリア(Uleria)はオーランス人には愛の女神として知られています(他の文化でも知られている)。古い神のわりにあまり馴染みがありませんが、「Anaxial's Roster」に神話が1つ載ってました。「ユーレーリアがバグルを馴らした話(Uleria Tames the Boggles)」です。バグルは無秩序に属する存在で、世界が生まれる前、無秩序の神ラツラフが二日酔いで目覚めて最初に発した屁から生まれました。以下の神話ははしょった部分があり、訳のミスもあるかもしれません。

●神代にはバグルはたくさんいました。彼らは宇宙のネズミに似ており、敏捷に動きまわりました。バグルたちは厄介もので、母なるマンマル?(Mother Mammal)を怯えさせたので、彼女はラクダと呼ばれる信じがたい動物を生みました。彼らはまた有害(破壊的)で、グローランサの宮廷の不滅の壁をかじって穴を開けました。

●バグルたちに悩んだ法の神エイコースはこの害虫を駆除してくれたものに、その者の言葉を法とするという報酬を提案しました(エイコースの言葉は法でした)。

●始まりの神ラーンステイ(変化の神)が最初でした。彼はバグルを驚かせて捕まえ、彼らを変えてしまおうと考えました。しかし彼がしたことはバグルたちに新しい場所に逃げること、そして彼らの無秩序をもっと遠くまで広めることを教えただけでした。

●次に幻影の女神タイレーニアが姿を現しました。彼女は差し出した宝物でバグルを欺き、彼らのやり方を捨てさせようとしました。彼女の最も魅力的な力として栄光の未来図、所有権の証、他者の所有が示されましたが、バグルたちは軽蔑と拒絶でそれらを永久に汚しました。

●調和の女神ハラーナ・イロールは腰を下ろし、調和のハープでバグルたちを魅了して、平和のうちに服従させようとしました。しかし彼女が歌で彼らの7匹を魅了しているうちに、他の1匹がハープの弦を1本かじり、完全だった調和を永遠に台無しにしました。

●真実の女神オレノアは自らの知恵を信じて、真実の杖でバグルを巣に押し込めました。彼女は彼らの隠れ場所を明らかにしようと計画していましたが、バグルたちは杖をかじり、謎かけ責めにして杖を打ち砕き、たくさんの燃えカスにしてしまいました。そのせいで今日の私たちはかつて存在した唯一の真実ではなく、多くの劣った真実しか見ることができません。

●終わりの神カーガン・トール(不和の神)が最後でした。彼は雄羊のように突進して、醜い存在をブーツで踏みつぶそうとしました。彼は1匹をはげしく踏みつけましたが、バグルはとても小さかったので逃げることができました。カーガンは他のバグルを打ち砕こうとしましたが、そいつは彼の背後にすべりこみました。彼は滑稽な姿で宮廷中を踏みつけてまわり、そしてついにあきらめました。

●ユーレーリアが進み出ました。彼女はバグルたちにもっとも崇高なデザートである彼女自身を差し出しました。その大きすぎる誘惑に無秩序の怪物たちは抵抗できませんでした。バグルたちは彼女の上に飛び乗り、野蛮な欲望に従って愛の体を御馳走になりました。

●愛の骨組みはむさぼり食うバグルたちによって、多くの場所に引き裂かれました。そのため愛はユーレーリアの網と呼ばれます。彼らは十分に満足させられ、ユーレーリアに逆らえなくなりました。バグルたちは彼女の指示で、エイコースの宮殿の外、既知の世界のぼろぼろの辺縁に移り住みました。ユーレーリアはこれ以後、彼女の網はすべての生物をお互いに縛りつけると宣告し、エイコースはそれを法としました。こうして愛の力は最初に無秩序を打ち負かしました。