ミノタウロス

●種族としてのミノタウロス(Minotaurs)について「Anaxial's Roster」から。

ミノタウロスは人間の体に牛の頭と尾を持つ獣人です。人間からは暴力的に見えますが(そして実際に凶暴ですが)、他の獣人(まれにエルフ)と平和裏に暮らしています。

ミノタウロスは雑食で、知的な生物の生肉を食べることにタブーを持たないために、周辺の種族からは恐れられています。男も女も戦士であり狩人です。粗野な性質であまり知的でもないため、基本的な魔法だけを学び、祈祷師(Shaman)になることはできません。

●神話によれば最初のミノタウロスはウロックスとアイリーサ(Eiritha、プラックスの女神で家畜の母)がいさかいの後にもうけました。言い争った後、彼らは復讐者にするためにそれぞれ人間の恋人をつくりました。お互いに向けて送り込まれた復讐者は、しかし争うことなくつがいになってしまいました。報復の成果を見に来たウロックスとアイリーサはその代わりに恋人たちを見つけ、彼らのいさかいは終わりました。

●じつはこの神話がよくわかりません。ウロックスの恋人が牛でアイリーサの恋人が人間で、2人の間に生まれたのがミノタウロスってのならわかるんですが、そうではないようです。仲直りした後に、あらためてミノタウロスを生んだんでしょうか。アイリーサは獣頭の人もしくは人間の頭の獣として表されるそうです。

ミノタウロスは〈バーサークの怒り〉の魔術能力を能力値2M(22)で持ち、戦いで負傷したり血を見たりすると狂乱して、周囲のすべての敵を蹂躙します。その後、腹をすかせたミノタウロスは細切れになった敵の肉を腹に入れます。さすがウロックスの子。人間が恐れる理由はあるわけです。