ヒョルト人のカルト:ゴランギ・ヴァク

●英雄カルト、“牛ならし”ゴランギ・ヴァク(Gorangi Vak, the Bulltamer)のカルトです。 Bull ってのは独特の語感があると思うのですが、日本語だとやっぱり牛ですよね。

●最初の時代(First Age)の英雄と書かれてるので、たぶん歴史時代に入ってから、曙直後の人だと思います。ゴランギ・ヴァクの国は悪い王たち(Bad kings)に支配されていたので、彼はオーランスの定めた徳の模範となる生き方をしようと考え、それに成功しました。そのためオーランス人は今でも彼のことを覚えています。

●ゴランギの具体的な功業は、嵐歩みのヒーロークエストの道程を明らかにしたことしか載ってません。このクエストでは杖と縄だけを持って嵐歩みの山に登り、ウロックスを克服し、守護者であるバスケロス(Baskelos、ウロックスの息子)を負かし、ザルー?(zarur、スカイブルとも)と取っ組み合って従わせねばなりません。成功すればこの羽根のある空飛ぶ牛を乗騎とすることができますが、ウロックスのカルト全体を敵に回すことになります。

●ゴランギ・ヴァクは〈近接戦闘(輪縄(Lasso)での戦闘、輪縄と杖による戦闘)〉を教えます。提供する神技は神力《戦闘》に属する神技《ウロックス信者を打ちのめす(Knock Out Uroxi)》です。この神技はバーサークしたウロックス信者をつまづかせたり、自分自身を殴らせたりして、前後不覚におちいらせます。奥義は載ってません。

●なぜゴランギがそんなにウロックス信者を目の敵にするのかわかりません。彼の時代にオーランス信者とウロックス信者が争う状況があったのかもしれません。神話ではオーランスは族長としてウロックスを抑えなければなりませんでしたが、どちらが強いのかは難しいとこですしね。ウロックス勢力が強いプラックス地方との境界に住む、オーランス信者が同時入信するんだと思います。