オーランス、アーナールダに会う

Epikt2009-07-11

●公式サイトの「金の時代のアーナールダ」の神話に続くのが同じく公式サイトにある「オーランス、アーナールダに会う(Oranth Meets Ernalda)」の話のようです。だいたいこんな感じらしい。

●宇宙の皇帝イェルムの統治は、原初の嵐ウーマスの始めた変化によって完全ではなくなりました。イェルムの宮殿でさえ、もはや安全ではなくなっていました。皇帝を助けるためにあらゆる部族の神々が宮殿に来ていました。オーランスが初めてアーナールダに会ったのもイェルムの宮殿ででした。

オーランスが踊りの技を皇帝と競うために初めて宮廷をおとずれたとき、彼とアーナールダはお互いを見ました。彼女は彼が彼女を見たのを見ましたし、彼は彼女が彼を見ていたのを見ました。ほとんどの者が目を逸らした彼の出陣の踊りでさえ彼女は見ていました。オーランスの敗北が宣言され、彼の兄弟たちですらオーランスを笑いましたが、彼はもう一度アーナールダの目を見たいと思っていました。

●次にオーランスは魔法の技を競うために宮殿を訪れました。アーナールダはオーランスが退場するときに近づけるように手配し、敗北を宣言されて出て行く彼はそこで彼女を見ました。彼らは再び出会い、今度はアーナールダがオーランスに話しかけました。

オーランスの3度目の訪問は、皇帝と音楽の技を競うためでした。宇宙の皇帝は彼のハープを演奏しました。オーランスがほおをふくらませ、顔を真っ赤にしてバグパイプを吹いたので、それを見ていた宮廷の神々は皆、笑い始めました。皇帝の面前で笑ったことがない彼らを笑わせようとオーランスがたくらんだのですが、これは不道徳なおこないとされ、今度も彼は負けました。しかし一部の者は笑うことを気に入り、オーランスと共に宮殿を去ることにしました。

●アーナールダもまた笑っていました。このやり方が宮廷の面々や皇帝の心をかき乱したのを見て、彼女は笑いました。皇帝の近侍たちは怒りや笑いが世界を汚していないと嘘をついたのですが、アーナールダだけは皇帝に真実を告げました。そして彼女が望んだとおり、皇帝から遠ざけられました。

オーランスはアーナールダに言いました。「おまえの笑いは新しい音楽に似ている。我が家に持ち帰りたいと思うほど純粋だ。」アーナールダは答えました。「今日は無理です、風の王よ。ここを去ったら、私は私自身の部族、母の家に帰るつもりです。」

オーランスは言いました。「もしおまえが再びその音楽を俺とわかちあうと約束してくれるなら、俺はおまえをどこへでも連れて行くだろう。」アーナールダは答えました。「今日は無理です、風の王よ。今日は。しかしお願いです。何の技くらべであれ、門を通ってもう一度ここに来てください。」

つづく