ヒョルト人のカルト:エルマル

Epikt2009-02-28

●嵐の神殿の太陽の戦神エルマル(Elmal, Warrior God of the Sun)の神話。

●停滞の時代(金の時代)、エルマルは火の部族の一員として皇帝イェルムに仕えていました。しかし癒しの女神チャラーナ・アローイが彼の盲目を癒しました(その原因は彼自身の輝きでした)。彼は他の者たちを奴隷として支配する火の部族の本当の姿を見て失望しました。エルマルは兄弟たちのもとを離れ、真実の道を探すために世界を放浪しました。

●神々の戦が始まるとエルマルは戦いを避けようとしましたが、状況が悪化してくると己の名誉にしたがっていくつもの功業を成し遂げました。やがては彼の兄弟たちでさえ、その輝きを取り戻すためにエルマルを襲いました。エルマルは傷つけられましたが、兄弟たちと戦うことは拒み、正義に守られて逃れました。

●あるとき、エルマルは偉大な長が善き神々を召集していると聞きました。彼はそれがオーランスであることを知り、嵐の部族の獰猛な評判を考えてあやうく引き返しかけました。しかしエルマルは道を続け、オーランスが忠誠を捧げるに値するか試すことにしました。

オーランスの土地の境にある川で、エルマルはオーランスに会いました。オーランスはエルマルが名乗らないかぎり橋を渡らせようとはしませんでした。エルマルも譲らず、二人はエルマルが正義の槍を使い、一緒につまづいて川に落ちるまで戦いました。エルマルは溺れ、オーランスは彼を助けることで自身の価値を証明しました。

●エルマルはオーランスのステッド(集落)に案内され、客人として迎えられました。その冬は長く、ウズ(トロウル)や混沌の襲撃がありましたが、そのたびにエルマルは戦いに協力したので、やがてオーランスの近侍に指名されました。エルマルは嵐の部族の敵を破り、正義の槍を使って論争を名誉ある解決に導きました。オーランスや彼の氏族からの信頼は厚くなり、オーランスが光持ち帰りし者たちの探索に旅立つとき、彼らは新しい族長としてエルマルを選びました。

●混沌の時代の間、エルマルはステッドを包囲する敵を破り、攻撃してきた者を殺し、氏族の助けを得て潜入者を見つけ出しました。しかし彼は多くの傷を受け、友と仲間を失いました。ついにステッドが破壊されると、彼は歩くことができるうちにケロ・フィン山の頂上に登り、残ったわずかな人間たちのために輝き続けました。彼はついにふらつくことなく、暗黒の中でオーランスの家族を守りました。

●地界から戻ったオーランスは聖なる松明を持っていました。彼はそれを空高く、エルマルの待つところへ放り投げました。エルマルはそれを受け取り、癒された彼は再び明るく燃えあがってオーランスの帰還を歓迎しました。忠実なエルマルは喜んでオーランスに族長の輪を手渡し、再びオーランスが族長となりました。

●曙の後、エルマルの信者はイェルマリオとの分裂を経験しました。残ったエルマル信者は古い伝統を守り続けています。