ヒョルト人のカルト:ナンダン

Epikt2009-02-13

●“家政夫”ナンダン(Nandan, The Housekeeper)です。ナンダンは体は男、心は女の少年探偵という人たちのためのカルトです。

●ある日、女戦士のヴィンガが部族の女たちを引き連れて戦に行ってしまうまでは、ナンダンは名も無き神霊(ダイモーン)にすぎませんでした。放っていかれた子供たちは飢え、病気になり、服は汚れ放題だったので、ナンダンが彼らの面倒を見ました。その時から大地の女神アーナールダは仕事を手伝う男を選び、選ばれた男たちは大地の女神の一員となったナンダンに従うようになりました。

●ナンダンは男の体で生まれた女が信仰するカルトですが、それを理解する人間は少なく、単に女の仕事をする男のカルトだと思われています。ナンダンはアーナールダの相です。男でもナンダンに入信すれば、通常は女しか入れないアーナールダの下位カルトに加わることができます。信者は女の服を着て、氏族の民兵(fyrd)への参加を免除されます。ヴィンガと真逆のようですが、ヴィンガよりせまい感じはします。

●ナンダンの提供する神力は《家族を祝福する》《親族を癒す》の2つです。あと1つは下位カルトによります。ナンダンは奥義を持たず、下位カルトが奥義を提供します。もちろん信者はアーナールダの豊穣の相、出産に関する祝福を受けることはできません。

●ナンダンは大地の女神たちの一柱とされ、機織り女としてアーナールダの機織り小屋に居場所を持ちます。ナンダンの儀式はアーナールダの聖祝日の祝賀に含まれます。