ヒョルト人のカルト:エンギジ

Epikt2009-02-07

●エンギジ川の神、“天の川の巨人”エンギジ(Engizi the Skyriver Titan)です。この神もその川の位置的に旧サーター王国圏とは距離があるように思うのですが、ヒョルト人には知られています。

●エンギジは水の部族の神でしたが、陸に上がるために海を離れました。神々の戦が始まると、エンギジは水の部族の戦王として軍をひきいて天空に攻め込みました。彼の敵は極星(Pole Star)で、天空でたくさんの水の部族の戦士が殺されたために、空の色は青く変わりました。

●大暗黒の時代、混沌にして毒の槍の神、殺戮のコラング(Korang Slayer)がドラゴン・パスにやって来ました。彼は何柱もの神を殺し、その力の前に他の神は逃げました。エンギジは勇敢に戦いましたがコラングは強く、天空に逃れようと飛び上がったエンギジに致命傷を負わせました。エンギジの傷から噴き出す血は、それは純粋な水でしたが、洪水となってコラングと彼の奴隷の街を押し流し、死に瀕したエンギジは敵を破りました。

●エンギジの従者だったクリークとストリームが天空からその様子を見ていました。彼らは大地に飛び降りると、エンギジの血が流れ尽きてしまうことがないように、自分たちも川となって彼に注ぎ込みました。エンギジの傷はふさがりませんでしたが、彼が死ぬことはありませんでした。

●エンギジは最初の川とされ、そのために「リバー(The River)」と呼ばれます。クリーク(Creek)とストリーム(Stream)はその支流で、3つの川が合流すると「クリークストリーム川(Creekstream River)」になります。

●信者はもっぱらエンギジ川とその支流で暮らす漁師、そしてダック族です。提供する神力は《エンギジ》と《川(River)》の2つ。《エンギジ》の神技《敵を川に押し流す》と《敵の混沌を溺死させる》のコンボで混沌とも戦えますが、基本的に漁師を助ける神力です。奥義《死から帰る泳ぎ(Swim Back from Death)》については前に書きました。
ヒョルト人の復活の神力 - そっちはそっちの気晴らし、こっちはこっちの気晴らし

●アップランド湿原より上流の純粋な水の中でエンギジの魔法を使う場合は+5のボーナスがつきます。しかし汚染されたアップランド湿原の水の中で使うと-10のペナルティがつきます。

●エンギジへの供犠は牛か羊で、その血がエンギジ川に流されなければなりません。ボートで出発する前や海の季と嵐の季の洪水を防ぐために、雌鳥やガチョウが供犠されます。