ヒョルト人のカルト:ミンリスター

Epikt2008-12-15

NHKがやけに力を入れて不況のニュースを流すので暗い気持ちになってました。今日だけで何人元派遣社員を映したんだ。それで不況に強いのはライフラインと酒かなぁ、と思いました。アル中やら飲酒事故が増えそうですが。

エール酒醸造の神ミンリスター(Minlister)はオーランスに仕える醸造匠です。原語は Master Brewer なのですが、杜氏とか蔵人とか訳すのもおかしいので適当に字を当てました。オーランスのために酒をつくる職人です。

●ミンリスターはオーランスが水の神々から奪ってきたカルニ(Karni)と呼ばれる大釜を使います。彼は酒をつくる力であると同時に酒そのものであり、カルニに自分自身を放り込んで以来、その技は完全になりました。ミンリスターがつくるのはビール、エール、蜂蜜酒(mead)、果実酒、そして魔法の酒です。一応、ワインは果実酒に入るんでしょうか。 zeb さんのブログによるとヒョルト人はワインを飲む習慣が一般的ではないそうですが。

●ミンリスターはオーランスの一門(Household、同じ長館で暮らす集団)ですが、同族ではありません。母はエスローラ、父は王蜂の姿をとったエルマル(太陽神)です。ミンリスターと彼の信者は蜂蜜酒をつくるための養蜂をします。ミンリスターの職人は秘密主義で、弟子にしか技を教えません。酒は腹の足しにはならないので、酒造り専業の職人を養えるのは裕福な氏族長か部族王にかぎられます。その場合、職人だけでなくその弟子も養わなければなりません。これは氏族の鍛冶職人についても同じです。

●カルトの奥義は《神の蜂蜜酒醸造する(Brew Divine Mead)》です。この酒の効果は判定の成功の度合いや奥義の能力値によるのですが、様々なことができるようです。けっこう曖昧に書いてある。弱い者に強さを与え、絶望している者に希望を与え、死者に命を与えることさえあるそうです。古今東西、多くの神話(神話以外でも)で酒は奇跡を起こしましたし、当然グローランサでもそうなんでしょう。

●ミンリスターの技とその酒は完璧なものです。万が一、強烈な二日酔いになったらそれはトリックスターのユールマルのせいです。