フマクト大隊

Epikt2008-10-08

●死の神フマクトのカルトについては mallion さんがやっておられました。
http://www.glorantha.to/~tome/lib/humakt.htm
なので、ウロックスのカルトの組織構造と比較するつもりで、フマクトの傭兵団、フマクト大隊(Battalion)について。

●フマクト大隊はフマクトの「寺院」として機能します。フマクトに捧げられた特別な剣が社とみなされ、大隊と一緒に移動します。フマクトのカルトには司祭も神巫もいません。フマクトへの入信は帰依者(「剣」と呼ばれる)が面倒を見ます。

●名前が“The Thousand Humakti”なので、直訳は「千人フマクティ(千人のフマクト信者)」になります。3人ガリデブみたいですね。ついフマクト千人隊と意訳したくなります。千人隊は地球上に実在した名前で、19世紀イタリア統一運動の義勇軍だそうです。英語で“Expedition of the Thousand”、別名「赤シャツ隊」と言われました。

●千人フマクティは下位カルトにもなった黒手のエフロダール(Efrodar Blackhands)によって創始され、グバージを敵としました。最初は千人いたのかもしれませんが、その後はずっと少ない状態だったそうです。組織構造をそのままに伸び縮みするので、最低15人でも組織できるのだとか。

●大隊の総指揮を執るのは戦長(Warleader)です。戦長は10人の百人近侍(Hundred-thanes)に命令します。戦長には旗手(Standard Bearer)と角笛吹き(Horn Blower)が従います。

●百人近侍は上級士官です。百人近侍はそれぞれが10人の十人近侍(Ten-thanes)を指揮します。百人近侍にはソードマンとシールドマンという護衛と従僕と秘書を兼ねる2人が従います。

●十人近侍は下級士官です。十人近侍はそれぞれ9人の入信者を指揮します。これが最小の集団となる分隊です。

●100人ごとに武具師と癒し手が配置されます。癒し手はチャラーナ・アローイの下位カルト、アローインの癒し手であることが多いそうです。アローインは魔術的な治療を行えないので、フマクト信者の制約に違反することはありません。

●まあこれは本当に1000人以上の信者が集まった場合で、歴史上そんなことはほとんどなかったようです。最低限のルールとして、士官にはその身分を表すために2人の配下がつくので、15人で組織される千人フマクティは戦長1人、百人近侍2人、十人近侍4人、入信者8人で構成されることになります。

●ウロックスの組織よりちゃんと組織化されてますね。旗手がワイターの宿った軍旗を持っているのはルナー軍と共通なので、これはグローランサの軍隊には一般的なことなのか、それとも元はフマクト信者だったルナーの軍神ヤーナファル・ターニルズがそのまんまパクったのか。

●以前軍楽隊について書きましたが、千人フマクティには命令伝達役の角笛吹きがいますね。使う楽器は角笛かバグパイプだそうです。おお、バグパイプがここに!
ルナー帝国の軍楽隊 - そっちはそっちの気晴らし、こっちはこっちの気晴らし