よくわかる本

Epikt2008-06-24

●SW2.0のシナリオ集の主旨は“理由つけてダンジョンに放り込め”ということのようです。PCの動機づけとダンジョン設計、適切なモンスターの強さ、トラップの種類などのサポートが充実してました。ありがたいですが、そういうのはルール本体に入れておいてくれても、と思わなくもないです。まあ文庫だし高くはないんですけど。GMをするのが不安な人は読むといいです。

●何かに似てるな、と思ったら昔々の黒田幸弘「D&Dがよくわかる本―ダンジョンズ&ドラゴンズ入門の書」でした。D&Dでマスターをするときにお世話になりました。“ダンジョン? 四角を5、6個描いてつなげ”という気楽に行けスタイルがありがたかったです。

●この黒田氏が「クロちゃんのRPG千夜一夜」のクロちゃんだと気がついたのは、実は最近です。「よくわかる〜」の方は真面目な内容でしたし(笑) 当時は実プレイに直接関係ない「千夜一夜」を買うほどのこづかいはもらってませんでした。友人に借りて読んだな。最近のTRPG業界は昔の勢いを取り戻したどころか、越えたように思っているんですが、こういう純TRPGのみのエッセイ本って売れるんでしょうか。

●それとダンジョンについての(それだけに限らないが)思想はやはり「迷宮キングダム」が極まっていたな、と思いました。