W:tAでの失敗

Epikt2008-06-10

●書くことが無いときは放っておこうと思ってたんですが、なんかリンク元がどんどん溜まるんですね。昔「ワーウルフ:ジ・アポカリプス」で失敗したときのことを書きます。

ワーウルフはホワイトウルフ社の有名なV:tM、「ヴァンパイア:ザ・マスカレード」と同じくワールド・オブ・ダークネスのシリーズで、その名の通りワーウルフになるTRPGです。アトリエサードから日本語訳が出たのがもう7年前になります。

●残念ながら日本ではいまひとつでしたが、素晴らしい世界設定を持っており、もっと流行してもいいのにと思ったものです。コアな人たちは自分たちで原書を訳してやってました。で、地元の面子でも導入してみたんですが、1回目で破綻してそれっきりです。そんときのGMが俺でした。

ワーウルフ同士でパック(群れ/パーティ)を組んで、さあ車で街まで移動、の途中でカージャックを出しました。映画「フィフス・エレメント」に元軍人のブルース・ウィリスのアパートにチンピラ強盗がやってくるギャグシーンがありました。それと同じギャグのつもりだったんですが、プレイヤーは強盗の片腕をちぎって圧倒。その後、重傷の強盗を捨てていくかどうかで揉めたり、街についてから死体の処理云々で食うとか食わないとかの話になったところで、俺とプレイヤー1人の意見でゲームを止めました。

W:tAでは人狼の人間に対する態度は様々で、地球環境を荒らす人間は敵だ、という人狼からそれでも仲間にはなれるという人狼までいろいろです。その間で葛藤したり悩んだりするのが眼目なんですが、それをこうもあっさり吹っ切られるとつらい。その気になれば普通の人間くらい簡単に殺せますし。などと理屈はつけられますが、単純にGMの俺のモラルの許容量を越えたからです。今の俺ならそれでも続けられるでしょうが、あの時は無理でした。

●俺の頭も固かったですが、その辺で打ち合わせができてなかったのも失敗でした。止めに入った1人以外のプレイヤーはワーウルフのゲーム自体の知識が無かったので。といって俺の考える人狼を押し付けるのもどうかと思い、結局2回目はありませんでした。上手く行きそうならGM交替でキャンペーンの予定だったんですが。


[追記]
悪い子ちゃんのガルゥ(ワーウルフ)がどうなるかについて、 peekaboo30 さんが書いてくれました。
誰が獣に首輪をつける
本来は名誉がガルゥを律するのだという話も。2004年の記事かぁ。
折角だからワーウルフについて