ルナー帝国のカルト:チャガティシ

Epikt2008-05-31

●じつのところ、もうあまり興味を持てる教派が残ってないのですが。ルナー帝国の騎兵の教派、シャー・ウン族の英雄でもある、天空よりの矢、月の弓のチャガティシ(Chaghatishi Moon-Bow)の教派です。チャグァティシという発音かもしれません。ひょっとしたらシャガティシかも。

●一時期ペローリア一帯を荒らしに荒らした騎馬民族シャー・ウン(Char-un)族が、ルナー帝国に取り込まれた教派です。まだ生まれたばかりのルナー帝国(女神がティーロ・エスターラだった頃)が騎馬民族を破ったとき、降伏した戦士の中の1人がチャガティシでした。部族はルナーへの改宗を認めませんでしたが、彼はヤーナファル・ターニルズに従ってルナー帝国の初期の戦争に従軍しました。

●チャガティシはヒーロークエストを行って独自の魔法を見つけると、部族の元に戻り、反対する者を打ち負かして女神の教えに従わせました。それからは部族を率いてルナーのために戦い、特にジャニソールが起こした反乱の最中には、反乱にくみしたアルコス人を破って名をあげました。112歳になると、ヤーナファル・ターニルズのよこした使いによって月に導かれ、神格化しました。

●異民族を取り込んだ教派、のパターンです。この場合、エリギア(Erigia)地方に定住させられたシャー・ウン族ですね。この馬の民もペローリアの歴史では重要らしくて、資料も多いようですがつきあいません。教派への加入条件は〈騎乗〉の能力が17以上あること。シャー・ウン族の人間が優先されます。

●で、チャガティシさん自身は戦士として強く、弓の1射で3人の司祭?(magi)を倒したりしてるんですが、教派の提供する魔術はヤーナファルゆずりの《戦闘》と《草原戦闘(Steppe Warfare)》の2つだけです。また奥義の《精霊の戦士》も、精霊崇拝者と同じように精霊と戦ったり対応したりできるというもので、文化やシステム的には大事なんでしょうが、ゲーム的に美味しいと言えるかどうか。

●ルナー帝国軍の中で精鋭騎兵といえばシャー・ウン族らしいです。たぶんこの教派が一番の花形ではないでしょうか。シャー・ウン族本来の信仰とも上手くやっています。この教派の欠点は、信者であるかぎり、たとえシャー・ウン族の人間ではなくても、血に飢えた貪欲な馬の民だと外部の人間から思われてしまうことだそうです。