ルナー帝国のカルト:ゴータニア

Epikt2008-02-26

●昨日のグレヴラーとは闘技場つながりの“幸運な戦車乗り(The Lucky Charioteer)”ゴータニア(Gortania)、ゴルタニア? ゴーターニア? の教派です。説明も短いので簡単なカルトかと思ったんですが、けっこう変な神様でした。

●戦車とは Chariot (チャリオット)のことで、ゴータニアの戦車は闘技場での競技用のものですから、有名な映画「ベン・ハー」のあれと同じでしょう。馬は4頭立てではなかったかもしれませんが。映像はベン・ハーのレースシーンで9分ほどです。

●ゴータニアはルナー暦の第2ウェインにグレート・シスターの御者でした。彼女はダラ・ハッパ人を凹ますために戦車競技に参加し、独自の魔法を使って無敗の記録をつくり、“幸運”の名を勝ち取りました。また不死性を獲得するために、競技で太陽の戦車(chariot of the Sun/異界の存在?)を破りました。彼女は現在、戦車乗りや一部の剣闘士から幸運の女神として信仰されています。

●と、説明部分は短いです。面白い部分は他にあります。まずこの戦車というのがダラ・ハッパ人の文化なんですね。以前、戦車ネタで mallion さんが調べてくれました。

グローランサのチャリオット - まりおんのらんだむと〜く+

で、グレート・シスターは以前書いたとおり、帝国の女性原理の代表でもあります。彼女は女だけで構成された軍隊を持っています。御者が女性なのも当然ですね。また彼女の拠点であるカラサル君主領では、女尊文化のダールセンと男尊文化のダラ・ハッパが衝突していますから、その背景もあってグレート・シスターの御者がわざわざダラ・ハッパの戦車に挑戦したのではないでしょうか。

グレート・シスター
http://d.hatena.ne.jp/Epikt/20071110#1194698855
ルナー帝国の君主領:カラサル
http://d.hatena.ne.jp/Epikt/20071113#1194954777
ルナー帝国の地方:ダールセン
http://d.hatena.ne.jp/Epikt/20071111#1204022175

●もう1つおかしいのはゴータニアの提供する神力です。1つは《戦車乗り(Charioteer)〉なんですが、もう1つが《Mutatus》。そんな英語は見つかりません。他のサイトを見るにこれは誤植らしくて、正しくは《変化させる(Mutates)》みたいです。コースを変化させる魔法と説明されていて、神技もそういうものなので、たぶん正解でしょう。つまり彼女は幸運なんかじゃなくて、変化の魔術の力で勝っていたと。

●そう思ってゴータニアのルーンを見ると車輪? の中に変化のルーンが入ってます。俺はこれが不思議でなりません。ルナー帝国で変化のルーンを使うのはこの神くらいじゃないでしょうか。《戦車乗り》の力は先行するダラ・ハッパからパクればいいでしょうが、この変化の力はどこから来たんでしょう。もろに変化の力を使うのはヒョルトランドにいるという、ラーンステイ(変化の神)の秘密教団くらいしか知りません。

●ダールセンの女神達の文化(エンテコス?)には変化の力が含まれていたりするんでしょうか。