ルナー帝国のカルト:グレヴラー

●シェン・セレリスとの戦いの途中で神格化した“不屈の剣闘士”あるいは“征服されざる剣闘士”、まあそんな感じの剣闘士グレヴラー(Grevlar)さんの教派です。

●彼はブロル?(Brol?)生まれですが、まだ幼いうちにカルマニアの略奪者たちによって家族を殺され、自身は奴隷としてルナー帝国の帝都グラマーに売られました。そこで闘技場の建築労働者として働き、丈高く雄牛のようなガタイの男に育ちました。闘技場での戦い方を教えられたグレヴラーは連戦連勝の快進撃を続け、名のある他の剣闘士たちを破っていきました。帝国もその強さを認め、天空の領域での儀式における皇帝の代理戦士(チャンピオン)として彼を派遣するようになりました。ちなみに「ヒーローウォーズ」では“天空界の槍兵”の強さは10M3とされているので、この時点でグレヴラーはそれ以上に強かったはず。

●グレヴラーは年を経て文明化されても野生を失わず、自由の権利を得てからも、女神の代理戦士として選ばれる可能性のあるかぎり闘技場を去りませんでした。そしてその時(歴史が動いた)。シェン・セレリスがグラマーを包囲すると、グレヴラーは非常時には闘技場から解放される剣闘士たちの戦の群を招集しました。彼らは外壁に立ち、シェン・セレリスの民を相手に戦いました。シェンが外壁を破ると、グレヴラーはそこから流れ込む敵兵を倒して死体の山を築きました。

●で、ここから抽象的な話になるのですが、シェン自身とグレヴラーが戦ったとき、シェンの力によって“世界自体が不死のための瞬間を開きました”、ということになったそうです。そしてグレヴラーはその不屈の意志によって、シェンを外壁から投げ落とした勝利の瞬間に不死性を獲得しました。シェンがグラマーに侵入して、月まで攻め込んだのは事実なので、このグレヴラーがシェンを敗退させた戦が年表のどの辺りなのかはわかりません。

●赤の皇帝はグレヴラーの功績に報いるため、彼を月に連れて行きました。彼は現在、剣闘士だけでなく、多くの戦士に信仰されています。提供しているのは《挑戦》と《個人戦闘》の2つの神力です。ただし教派の加入条件として、闘技場で3戦を生き延びていなければなりません。

●帝国にとって理想的な奴隷ということで讃えた、という意地悪な見方もできますね。