青の城の戦い

Epikt2008-02-15

●「青の城の戦い」は女神セデーニヤが神々(主にオーランス)と戦い、自分を大神の1人と認めさせた異界での戦いです。この戦いをオーランシー側から見た記述が『グローランサ年代記』にあります。p.120〜のオーランスと赤の女神の物語から抜粋。

(略)
 ある日シェペルカートは青の城の女王、ヴァイランの機嫌を損ねた。二人はいさかい、情人を傷つけられて怒ったヴァイランは、俊敏で知られる三人の徒足の戦士を放って仇を討とうとした。
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その次は深紅の戦さ長が仲間を連れてやってきた。やられたらやり返して、自分の勇ましい行ないを赤い月の女皇帝に認めてもらおうとしたのだ。だがその日、青の城では名高い戦士、“ドラゴン殺しの”アラコリングが食事にあずかっていた。アラコリングは言った。「あやつと戦ってもよいとさえ仰るなら、わしのこの剣はひとりでに鞘から抜けることでしょう」

 すると剣は音もなく鞘から抜けた。人々は「大いなる盟約」がどこかで破られたのだと知った。こうしてアラコリングは深紅の戦さ長の最初の一人を殺し、「青の城の戦い」が始まった。
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シェペルカート(毒の血)とはオーランシーがセデーニヤにつけた名前です。たしかに赤い。で、オーランシー側からの記述ですから、ルナー一家が青の城のヴァイランさんに因縁をつけたあげく、嫌がらせをエスカレートさせたように見えます。

●面白いのは神として最初に手を出したのが、あの竜殺しの英雄アラコリングだという点ですね。ルナーの敵だったんですね、アラコリング。 Ayukata さんが書いてたのは、これが根拠だったと今になって気がつきました。

シリーラにおけるアラコリング信仰 - いつでも人生、明るい方を眺めていこうや

●その後に出てくる「女皇帝には一人の息子がいた。この息子は一人だったが、いくつもの体を持っていた。」これが月の息子、ターケンエギ、赤の皇帝ですね。

●と、ここまで書いてこれは以前 mallion さんのところで書かれていたことだと思い出しました。あの記事にはコメントまでしたのに…。いろいろ忘れてます、俺。

地上における女神 その3 - まりおんのらんだむと〜く+

●赤の皇帝周りでもそうですが、何も知らなかった頃のわくわく感が薄れてきたのがすこし残念。