ルナー帝国のカルト:ナーザ

Epikt2007-11-17

● oomizuao さんのコメントがあったので読んでみました。セデーニヤの化身(転生体?)の1つ、女神ナーザ(Natha)。二つ名は【The Balancer】で、上手い訳が思いつきません。均衡を保つもの、ではちょっと長い。セデーニヤの現在の顕現とのことですが、その辺はよくわかりません。邦訳「ヒーローウォーズ」では周期する月全体を代表するような大きい女神だったんですが、ILH2を見るかぎり周期の1つ、化身の1つというところに落ち着いているようです。性質も明確になってます。

●過去にも何度か別の名前で現れ、均衡をとる働きをしていたそうです。ナーザ自身が女神の化身でありながら、ナーザも転生して現れるというややこしさ。そのやり方は基本的に強くなった方の力を削ぐやり方のようなんですが…。復讐の女神でもあるのだそうな。

●【Cut】する、というのがナーザの本質にあるらしくて、ナーザの教派が教える武器はシミター、鎌、大鎌(草刈鎌)です(当然、ナーザに対応する月の周期は三日月だろうと思ったら、半月でした)。またナーザの過去の顕現の1つに、ジャガナーザ【JagaNatha】があります。その息子ラタカールは、以前書いたセデーニヤの12使徒の1人、殺人の神【Fjordaur】がかつて信仰していた、ペランダの殺人の神です。そういえば均衡というのもペランダ人の考え方ですね。ナーザには死神としての性質もあるのかなと思ったりもします。

●それで、ナーザの提供する神力と神技です。

  • 《均衡を保つもの》
    • 《適切な賠償を見積もる》《復讐の激怒》《あらかじめ自分を癒しておく》《私が傷つけたものを癒す》《私が癒したものを傷つける》《妨げを無視する》《完璧な均衡》
  • 《月》
    • 《異界の存在を切る》《魔術に対する防御》《銀の呪鍛の儀式》《開いた道に気づく》《異界から月へ帰還する》
  • 《ナーザ戦闘》
    • 《鋭利な刃》《刃の及ばぬ踊り》《圧倒的な応酬》《赤い鎧》《盾を2つに割る》

いつもどおり訳には自信がありません。たしかに強そうですがそれだけではなく、均衡(バランス)についての独特の哲学がありますね。単純な戦士ではないぶん、PCとしては面白いかもしれません。

●《適切な賠償を見積もる》《復讐の激怒》の魔術に加えて、カルトが与える能力〈誰が不当に扱ったか覚えておく〉【Remember Who Wronged You】があり、さらに奥義の《均衡を成し遂げる》は、不正を正すために行う復讐において、すべての能力に奥義の能力値の4分の1がボーナスとして加わります。均衡をとる、というよりやられた分はきっちりやり返すだけじゃないかという──(笑)

●余談ですが、未訳のシナリオサプリ「Orlanth is Dead!」に登場するルナー帝国の旗軍のリーダー、“焦剣の”ヴァセリアは、ナーザとソルム(リンリディの鷹の神)の入信者です。リンリディ出身の彼女がどうしてナーザの入信者なのか、ようやくわかりました。彼女はPCにやられればやられるほど復讐の炎を燃やし、強力になるライバルNPCなんですね!