ルナー帝国のカルト:ヴァラーレ・アッディ

Epikt2007-11-02

●12使徒のうち後発6人の最後になった【Valare Addi】について。ネットで検索したところ、ヴァレーレ・アッディ、ヴァラーレ・アッディの2つの表記があり、 oomizuao さんはヴァラレ・アッディと表記されておられます。【Addi】というのはペランダ語で【stick】を意味するのだそうです。
mallion さんのところのペランダ語解説。
 http://d.hatena.ne.jp/mallion/20060926/p1
“杖の”Valare ということで、名前の部分の読み方で表記が分かれているわけですね。

●さてヴァラーレ・アッディ、ややこしいです。最後発の使徒ですが、女神と関係が深いかというと微妙な感じ。職人の3番目の娘に生まれたヴァラーレは「女の子を育てるよりアヒルを育てた方がマシ」という親のモットーに従って売られそうになります。その前に逃げ出してルナー軍の後を追い(oomizuao さんのコメントによるとルナー軍によってカルマニアの支配から解放された3つの都市のどれかにいた)、月の女神ティーロ・エスターラの目に止まりました。

●で、なぜ彼女が女神の注意を引いたかですが、
“as a Natural--a person able to understand the secrets of illumination without training.”
訓練することなく啓発を理解することができる人間だったから、だそうです。ニュータイプですよ。先天的に啓発向きの人間なんているんでしょうか。ちょっと考えたのは、生まれて初めて入信する宗教がルナーだった、というのは12使徒のメンバーでもヴァラーレとカナ・プアくらい、という辺りでしょうか。

●それで女神から直接教育を受けるようになった、のはいいんですが、その途中でヴァラーレはダラ・ハッパの主神イェルムの妻、女神デンダーラが赤の女神と同じ女神ではないか、と思いついてしまうんですね。これは女神本人にすら否定されましたが、ヴァラーレの生涯をかけたテーマとなり、彼女は以後各地を巡礼し、神話を学び、ヒーロークエストを行い、それを証明しようとします。そのためかヴァラーレは月の女神の昇天にすら立ち会っていません。

●彼女の功績についてはデンダーラの出身元であるペランダ人の古い神話体系(とされているもの)がまるまる関わってきて、それを理解してないと語れないという難儀なことになってます。俺は単純に、デンダーラ=セデーニヤが証明されて、ペランダの神話も月の女神の支配下に置かれましためでたしめでたし、だと思っていましたが、ちがうようです。ヴァラーレ・アッディが書いたという「The Entekosiad」(TRPG「ヒーロークエスト」のサプリメント)には
“Conclusion: Entekos is Innocence, but she is not our Red Goddess.”
「結論:エンテコスは無垢であるが、彼女は私たちの赤の女神ではない」と書いてあります。でかい字で。デンダーラはどこいったんだ、というような謎を解くにはこの英文のサプリを読むしかありません。ところが1つの神話体系をまるごと説明しただけあって文量があり、手に余ります。さらにヴァラーレ・アッディがおこなったクエストは女神を理解する真の啓発のクエストでもあるのだとか。もうなんだかわかりません。 BLUEMAGI さんのところ(http://www2u.biglobe.ne.jp/~BLUEMAGI/memoofprophet.htm)の説明によれば、「ルナー信仰がカルマニア教会に対立するものでない事を証明。この新しい信仰で、変転する月ルフェルザ(赤の月)は古代神のエンテコス、ナーサ、ゲーラ、ジェルノティウスと関連付けられた。」のだそうです。

●とにかくヴァラーレはこの功績により、第1ウェインの半ば、赤の皇帝みずからの指導の下、神格化しました。彼女のおこなったことは難解ですが、提供する神力はわかりやすいです。ヒーロークエストの支援に特化されています。また奥義は異界を旅している間中、すべての能力に奥義の能力値の1/4のボーナスがつくという恐ろしいものです。

●わからないわからないとしか書いてないですね、俺(笑) ILH1のペランダ人の項目では、特有の宗教に【Jernotian Way】と書いてありますが、この信仰と女神【Entekos】がどういう関係なのかもわかりませんでした。高神の1人がエンテコスなんでしたっけ。