南無三

Epikt2007-07-18

さすがに昨日のじゃ星がつかないなとニヤニヤしてました。お互いに点数をつけあうこの制度はいかんよ。くだらないことを書く気持ちが弱まってしまう。

●「凍土の戦」の話ですが、フマクトは死の神なので、ヒョルト人側がその名を連呼するというのは、絶望的な状況で思考を停止してあとは暴れるだけ暴れて死のうとしてるわけです。それに対抗してターシュ軍は「ターシュのために、ホン=イール様のために」みたいなことを叫んでますから、わりと冷静で余裕があります。

●状況が極まった日本人が神様の名前を叫ぶことがあるか、と考えてみましたがあまり思いつきません。そりゃお経を読んだりしてるときは別ですけど。まず異文化、異なる神様を崇める民族と戦う状況でもなければそうはならなそうだし、日本人はそんな機会がほとんどなかったですね。サッカーのアジア大会UAE戦で、拡声器で何か流れてるなと思ったらどうやらコーランだったらしい、というのがありました(ちがうかもしれません)。イスラム国同士でやるときはお互いにコーランを流すんでしょうか。

●これが近いかなぁ、というのが平家物語那須与一が扇を射るくだり。与一が矢を射る前に神様に祈ります。祈るというか誓願かな。

「南無八幡大菩薩、我が国の神明、日光の権現、宇都宮、那須の湯泉大明神、願はくはあの扇の真ん中射させてたばせたまへ。これを射損ずるものならば、弓切り折り自害して、人に再び面を向かふべからず。いま一度本国へ迎へんとおぼしめさば、この矢はづさせたまふな。」

その後、放った矢は「ひいふつと」扇を射抜きます。

●アニメ「ダンバイン」の主人公ショウ=ザマは縮めて「南無三!」と叫んでました。元は南無三宝だそうで、ロボットアニメの主人公としてどうかと思うんですが。これはショウ=ザマの出身文化がどうと言うより、富野監督の出身文化の影響か。

●あとは踊念仏とか。でもこれはちがうな。ありそうなのは宗教的な一揆で武士と戦うときに念仏をとなえたかも。悲惨ですが、武士階級同士の戦争よりこっちの方が彼我の距離が大きく、奉じてる神もちがうでしょう。