アーナールダと金の時代

Epikt2009-07-04

● mallion さんところで知ったのですが、「HeroQuest2.0」の発売にあわせて、公式の Glorantha.com が更新されたそうです。「アーナールダと金の時代(Ernalda and the Golden Age)」という、オーランスと関わる前の大地の女神たちが何をしていたのかが(オーランス人視点で)説明された神話があると聞いたので見てきました。面白かったところをいくつか。

●アズリーリア婆ちゃんとウーマスの恋路を邪魔したのは皇帝イェルムだったことになってました。謎の古の神々に妨害されるよりかはわかりやすいです。それで嫌気がさしたのか、イェルムが宇宙を支配するようになるとアズリーリアは大地の女王を引退します。

●そのとき彼女は大地の財産を娘たちの中でも重要な3人に分割相続させます。マーラン・ゴアには「The Great」を譲ります。マーランが受け継いだのはもっとも偉大な部分、大地の顕現である地滑りや地震、火山、病気、秋(?)などです。これらは死をもたらす道具であり、マーランにとって斧が神聖なものとなります。

エスローラには「The Most」が譲られました。大部分とは大地の恵みであり、子供や食料、性的な欲望、そして血が彼女の領分となりました。バスケットはエスローラの恵みを運ぶもので、彼女にとって神聖です。

●アーナールダが譲られたのは「The Least」です。最小のものとは形あるものではなく、行動や支配、祭儀、家族などに見い出されるものです。アーナールダはもっとも優れたその力のために、大地の女王として認められたのです。彼女の象徴は織り機です。アーナールダは織り機を使って、家族や社会を織り上げます。

●三人のキャラが分かれたのはこのときらしいです。多くの求婚者がアーナールダの愛を競い、彼女は自由にそれを与えました。具体的には今の夫の力が弱ると新しい力のある男に乗り換えたそうです。

●やがて皇帝から宮殿に来るように命令が届いても特に抵抗しなかったのはアーナールダらしいと思えます。彼女はイェルムの天の宮殿で守られ、織り機を使った仕事に専念しました。ウーマスはジャグレクリアンド(シャーガシュ)に殺されましたが、世界の変化はイェルムにも止められず、やがてオーランスが現れることになります。