プレイングの基準
mallion さんの豪胆な日記を見てると、読んでるこっちの金玉が震えるね(笑)
●「ヒーローウォーズ」は文化や種族の設定に従ったロールプレイと、それを打ち破っていくロールプレイの逆方向のロールプレイが要求されていると思うのです。「古い世界は終わった」ってあちこちに書いてありますし。プレイヤーとしてはある文化/種族の典型がやりたい、と思ってゲームに参加するわけですが、それだけでは駄目らしい。グレッグのお気に入りのキャラがルール破りのアーカットらしいですし(笑)
●ところがそう「らしい」ってだけのことですね。本当にそうかわからない。友人がゲームデザイナーが本当に望んでることは経験値(点)の獲得条件を見ればわかる、と言ってました。卓見だと思います。HWの場合は経験値にあたるのはヒーローポイントで、その獲得条件は以下のようになってます。
ヒーローポイントの獲得
- 各セッションの開始時に、各ヒーローは1点のヒーローポイントを得る。
- 各セッションの終了時に、各ヒーローは1〜5点のヒーローポイントを得る。何点得るかは、グループがどのていど成功したか、失敗したかをナレーターが解釈して決める。
- 冒険が長期に渡ったり、数セッションに及んだり、ひどく困難だったりした場合、その終了時に、ナレーターは追加で1〜5点のヒーローポイントをヒーローたちに与えてもよい。
- 各セッションの終了時に、ナレーターは一部のヒーローに追加で1〜3点のヒーローポイントを与えてもよい。これは、各ヒーローが個人的な成功を収めたり、ヒーローが並外れて面白いことや劇的なことを成し遂げたりしたかどうかによる。
●基準がナレーターまかせ、その卓のメンツまかせになってますね。悪く言えば投げっぱなしで、少なくともプレイヤーが具体的に何を目指せばいいのかわかりません。プレイヤーが何をしていようとグループが成功すればヒーローポイントはもらえる、とも解釈できます。
●FEARの「トーキョーN◎VA The Destonation」の場合、
※プレアクトは割愛
メインアクト
アクトに最後まで参加した 1点
素晴らしい活躍をした 1点
他のプレイヤーを助ける言動を行った 1点
シナリオの進行を助けた 1点
シーンに登場した回数(1〜9回) 1〜5点
うまく神業を使った回数 1〜3点
となります。もちろんこれを守る必要はないのですが、アクトに最後まで参加し、素晴らしい活躍をし、他のプレイヤーを助け、シナリオの進行を助け、多くのシーンに登場し、うまく神業を使えば多くの経験点がもらえます。経験点を多く持つプレイヤーはこういうプレイに慣れていると考えていい筈ですから、信頼度と考えることもできます。
●さらにN◎VAの場合、GMも経験点を獲得するのですが、これはPLの経験点の合計に比例します。上のようなプレイをさせるように努力することで、GMの経験点も増えるわけです。デザイナーの意図は明確だと思います。
●そういうわけで、我らのHWはちょっと性善説というか、プレイヤーを信じすぎではないかな、と。例えば文化/種族にふさわしい行動をとらせたいなら、
・文化キーワードに属する能力を使った 1点
で良いわけですね。逆の「これまでの概念を破る新しい行動」の方は基準が難しいですが。