ルナー帝国のカルト:エラーナ

Epikt2008-04-25

●星の双子からの流れで半月のエラーナ(Erana Halfmoon)の教派を。エラーナの2つ名は Sidewise Thinker です。これが訳しにくい。 Sidewise は Sideways と同じだそうですが、横道思考/わき道思考/迂回路思考、どれがいいんでしょうか。水平思考というのもありますが、それは Lateral thinking だそうです。

●どういう思考法かというと、直線的に結論にたどり着くのを避けるやり方です。例えばエラーナの最聖祝日は決まってません。毎年ちがう日付が発表され、信者たちはなぜその日なのか、何を記念し何を祝うのか、それぞれで仮説を立て、結果から誰が一番正確に予測できたかを議論します。あれもこれもと考えるやり方、と言えるんでしょうか。

●エラーナの驚異はその現役時代(神格化以前)の長さで、ダールセンの女賢者だった彼女がティーロ・エスターラの噂を聞き、実際に会って心服してその従者となったのがはじまりです。占星術師、道読み、教師として女神に仕えたエラーナは、七母神の1人イリピー・オントールの示唆で天空の知識を集めました。その後、彼女は自己の旅(Self Voyage)を行いますが、失敗してしまいます。女神が中空に上昇してからは赤の皇帝に仕えました。

●昨日書いたように、第1ウェインに起こったジャニソールの反乱を鎮圧するのに貢献し、これが彼女の自己の旅となりました。さらに第3期に起こったシェン・セレリスの侵攻でも、皇帝の天空でのヒーロークエストを支援しました。これは最終的にシェンを倒す決定打となりました。シェンが敗北すると、シェンの月侵攻で殺されたエギに替わる新しいエギとして選ばれ、月に昇りました。大ざっぱに見ても240年ちかく現役で働いたことになります。

●神力は《横道思考》と天空でのクエストのための《星歩き》の2つ。それに魔道書『その軌道にある星々』を提供します。これだけ横道、横道言っておいて奥義は《水平思考を刺激する(Stimulate Lateral Thought)》でした。どうして? クエストのための神力があるので、PCにはやや不向きだと思います。職業はまず学者でしょうね。ルナーの大学では研究で袋小路に落ち込んだ研究者が、エラーナの信者にアドバイスを求めるそうです。他の角度から見た意見や、別の仮説が聞けるのでしょう。

●女権主義のダールセン出身で、女で、星の賢者であるエラーナの信者は当然ながら、ダラ・ハッパの太陽の神殿の信者に嫌われています。特にイェルムの三男で司祭・学者・書記の神、官僚の神、そして天文学の神でもあるブゼリアンの信者からは簒奪者と見なされ、激しく嫌悪されています。キャラがかぶってますしね。逆に太陽の神殿の影響を受けないで天空のクエストを行うことができるので、ルナーの政治からは便利な教派と言えます。きっとイリピーの狙い通り。