ヒョルト人の祖霊

Epikt2007-10-06

●祖霊(Ancestors)について知りたくてオーランシーのサプリ「THUNDER REBELS」を見たら、知りたいことはだいたい書いてありました。それどころか神と人のちがいまで書いてありました。野蛮人とあなどってはいけませんでした。

●ヒョルト人の生活の中での祖霊については piroki さんの書かれたものを参考にしてください。

 http://www12.ocn.ne.jp/~piroki/Glorantha/Orlanthi.html

●祖霊は神界のダイモーンの中では一番下位の存在です。で、祖霊の唯一のアイデンティティはその氏族なのだそうな。例えばヒーロークエストで、嵐の領域にあるオーランスの長館に入ってその大広間を覗くと、そこは死んだオーランス信者でごったがえしていて、その誰もが仲間と愉快に飲んだり食ったりしています。しかし、その個々人は誰だかわからない、のだそうです。つまり○○氏族の祖霊である、というくくりのダイモーンの集団が存在するものの、個別の人格とか血縁関係といった情報は失われているのですね。へー。すると、あの世に行っても両親や兄弟なんかには会えませんね。会ってもわからないというか。もっとも、死後オーランスの領域に受け入れられるのは、嵐の神殿の信者として正しく生きた者だけですが。

●ところが例外的に、氏族で偉業をなした者は英雄として祖霊とは別個に祀られることがあります。このちがいは何か、という説明がドライでおかしい(笑) 英雄は祖霊とは別に、自分だけのための供犠(お供え物)を受け取る代わりに、魔法を与えてくれます。ギブ&テイクです。わかりやすいですね。これは神とダイモーンのちがいでもあるそうです。ダイモーンは魔法を与えてくれません。生活に便利ではあるけれども限定された魔法(特定の種類のダニを追い払うとか)、を提供する小さい英雄(神)がたくさんいるそうです。でも神技すら提供しない英雄カルトもあったような気がする。

●ヒョルト人の考える神と人のちがいですが、

(一部を引用)
As everyone learns at I Fought We Won, we are part ourselves. This is what makes us individuals, mortals, free willed, and aware of the universe so that we can make magic. That is a person's soul.

「「我が戦い、皆が勝った」戦いで誰もが学んだように、我々はそれぞれの自己に分かれた。このことは我々を個人にした、死ぬべき者にした、自由な意志を持つ者にした、そして世界(宇宙)を知るようになったので、我々は魔法を行えるようになった。それが人間の魂だ。」

蛮人のくせになかなか難しいことを言う。よくわからない。

●さらに神と人の相違点の一覧があるのですが、その中で気になったのが次の2つ。

・Gods, in the God World, never change themselves, their inner natures, or their manifestations. Mortals can change the God World simply by joining into it as Heroes.

「・神界の神々は彼ら自身や彼らの内なる本質、あるいはその顕現を決して変えない。人間は単純に英雄としてその中に加わることによって、神界を変えることができる。」

・Gods, in the Inner World, never change outside of the natural patterns agreed upon in the Great Compromise. Mortals, in the Inner World, can change themselves and nature.

「・内なる世界(物質世界)では、神々は大いなる盟約で合意した生来のやり方を決して変えない。内なる世界の人間は自分自身と本質を変えることができる。」

変化や成長をするのは人間だけの特徴であり、特権のようです。ということは神々は新しく人間の顔を覚えてマブダチになったりはしないんですね。